ドスパラのPCはどんなポリシーで作られているのか
最新のハードウェアを搭載しながらリーズナブルな価格を実現していることで、広く人気を集めているサードウェーブデジノス(販売:ドスパラ)のパソコン。
昨年は格安のWindows/Androidタブレットをリリースして大きく話題になったり、今年に入ってからは秋葉原の路面にゲーミングPC「GALLERIA」のショールームGALLERIA Loungeをオープンしたりと、これまで以上に目立つ動きをしている同社の製品は、どのようなポリシーで企画・製造されているのか。
また、2015年度はどのような製品がリリースされる可能性があるのか? 製造開発本部 製品企画開発部 部長の冨岡功氏にインタビューし、探った。
XP終了とタブレットで盛り上がった2014年
—— 2014年を振り返っての、率直な所感を教えてください。
「やはり大きかったのは、Windows XPのサポート終了です。本当に、売れ行きがよかったですね。久々に来店されたお客様も、たくさんいらっしゃったようです。
年末頃には、Windowsタブレットを3機種発売させていただきましたが、それも非常に反響が大きかったですね」
—— ドスパラでは、2月にWindows 8.1 Pro版のタブレットもリリースしましたよね? Windowsタブレットが盛り上がった要因は、どこにありそうですか。
「Windows 8.1は、リリース時からずっと注目されているOSというわけではなかったと思うんです。でも、Windowsタブレットが普及したことによって、『実は、非常に優れたOSなんだ』ということに、皆さんが気付き始めたんだと思っています。スペックがほどほどでも、あれだけ軽快に動作するというのは、ハードウェアの性能というよりも、OSの影響が大きいですよ。
Windows 7の頃にもWindowsタブレットがなかったわけではありませんが、タッチパネルのタブレットでは操作が難しい部分がありました。Windows 8.1のModernUIのおかげで、『Windowsタブレット』が受け入れられたとも言えると思います。
タブレットという形状のPCが市場にたくさん出てきたことで、『なるほど、新しいWindowsではこれがやりたかったのか』と皆が思ったということですよね」