NTTドコモから下り最大225Mbpsの通信サービス「PREMIUM 4G」が発表され、いよいよ3月27日の正式開始が迫っている。
そんな225Mbpsサービスにも対応する最新モバイルルーター「Wi-Fi STATION HW-02G」をゲットした。今回はこの最新鋭モバイルルーターと格安SIMを組み合わせて使ってみた。
225Mbpsサービス開始前のドコモのSIMと速度比較!
一応、ドコモの225Mbpsのサービスについて説明しておこう。この高速通信サービスは2つの周波数帯を束ねるCA(キャリアアグリゲーション)で実現しており、ドコモと契約したXiのSIMを225Mbps対応端末に挿入すれば、特に料金の変更などなく利用できる。
今回はWi-Fi STATION HW-02Gに、IIJmioとBIGLOBEを組み合わせて速度測定してみた。加えてドコモ契約のSIMでも測定を行なっている。なお、225Mbpsのサービスの正式なサービス開始は3月27日だが、今回は3月17~18日に測定を実施。いずれも理論最大速度は下り150Mbpsのはずである。
Wi-Fi STATION HW-02Gはもちろんドコモのモバイルルーターだが、設定画面からAPNを設定することで格安SIMにも対応可能。IIJmioとBIGLOBE以外は試してはいないが、ほかのドコモのLTEネットワークを使った格安SIMであれば使えるはずだ。
コンパクトで使いやすいWi-Fi STATION HW-02G
Wi-Fi STATION HW-02Gは最新機種だけあって無線LAN(Wi-Fi)の規格はIEEE 801.11acに対応。また、屋外でも5GHz帯が利用できる。今回は屋外で5GHz帯が使えるかどうかチェックするのに時間がかかるため、無線LAN側はデフォルト値の2.4GHz帯に固定して測定している。
実際のモバイルルーターの使い勝手のうち、重要な項目のひとつが電源のオン/オフのしやすさや反応時間。Wi-Fi STATION HW-02Gは高速ブートがデフォルトとなっており、LTE側が常に待機しているため、復帰が非常に早く、電源ボタンをちょんと押して数秒で復帰、PC側が無線LAN接続を行なえばすぐに通信状態となる。
使っていないときの電池の消費が気になるが、放っておいて数日待機させておいてもあまり減っていない印象だ。
完全に通信を遮断したい場合は電源を切る必要がある。完全にオフした状態から電源ボタンを押し、LTE通信を確立して無線LANがアクティブになるまでは約30秒ほどかかる。
また、スリープ状態を遠隔解除する機能もある。Bluetooth通信で本機を検索し、接続するように操作するとスリープが解除され起動する。
例えばWi-Fi STATION HW-02Gがカバンの中に入っていて、端末となるタブレット側だけの操作でスリープを解除して通信を開始できる。この操作はアプリなしでできるほか、Android機ならばアプリの「Huawei HiLink」から行なう方法もある。
バッテリー容量は2400mAh。同時発表の「Wi-Fi STATION L-01G」の4880mAhと比べると半分しかないが、通信そのものが多くない場合はこの容量で十分と感じた。しかもクレードルが付属するため充電の手間もかからない。
本体の液晶画面からさまざまな設定が可能で、APNもあらかじめプリセットしておけば本体液晶画面から切り替えできるため、格安SIMを取り替えて楽しむ格安SIMフリークの人や、筆者のような速度比較をするような使い方であっても大丈夫。無線LAN側の周波数帯の切り替えもこの画面から可能だ。
クレードルには有線LANポートがあり、充電以外の活用もできる。出先の臨時オフィスのようなところでデスクトップPCを有線LANで接続ができるほか、設定変更すれば有線LANに固定のインターネット回線を接続し、Wi-Fi STATION HW-02Gを無線LANアクセスポイントとして使うこともできる。
とにかく、モバイルルーターとしての機能は十分すぎるほどで、気になる点もほとんどない。
(次ページへ続く、「225Mbpsはじまってないのか? というぐらいドコモ大健闘! 」)
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