Apple Watch、皆さんは手に入れる予定がありますか?
日本での販売はApple Watch Sportsの38mmモデルが4万2800円(税抜)からと、イメージよりも少し高価な印象です。円安の進行もさることながら、Apple Watchコレクションは6万円以上、Apple Watch Editionは100万円以上。
ガジェットとして見るなら、「やっぱりSportsモデルにするか」とすんなり選べる価格構成もまた、上手いところを突いたなと感じています。
昨年9月に一度腕に当ててみた経験では、しっくりくるのは38mm、存在感があるのは42mmという印象でした。アルミのSportsモデルは他のモデルに比べて本当に軽いのですが、どうしても“Apple製品”のイメージが強すぎる素材なんですよね。
ちょっと目先を変えたい、あるいは時計として使いたいという人は、やはりステンレススチールとサファイアガラスのモデルに手を伸ばすことになるのではないかと思います。
購入意向は米国でも日本でも、価格のせいか、やや低調です。こればかりは、街である程度見かけるようになってからが勝負かなと思ったりします。逆に急速に広まると、すぐに飽きられる可能性も高まるかもしれませんね。
藤棚に、蜂も集まる、北カリフォルニアの初夏の色
桜に続いて、今度は藤棚が美しい紫色の花をたくさん蓄えるようになった北カリフォルニア。気温が80度にも届く日もちらほら出始めて、すっかり春から初夏の陽気になってきました。夏時間になって日の入りは7時15分を過ぎ、8時近くまでは空が明るい、そんな季節です。
サラっと書きましたが、80度というのは「華氏」のこと。日本の摂氏とは違います。ざっくり言うと、「(華氏ー30)÷2」をしておけば、大体の気温を把握することができます。つまり80度とは、25度程度ということです。ちなみに正確には26.7度だそうですが、まあ、許容できる誤差の範囲ですね。
25度といっても、日本の梅雨前のようにカラリとした晴天が続くので、とても快適です。ちょっと汗ばむ気温になっても、日陰の風はさわやか。日曜日の午後から、そのまま夕暮れまでゆっくりと時間を過ごすと、忙しかった1週間からリフレッシュされる気分です。
夏前と秋口は時々、摂氏30度を超える日もちらほら出てきますが、真夏の季節は冷涼。ほかはこんな陽気が続く、ゆるい西海岸の気候です。
アメリカに来ると、やっぱり不便な単位の話
少し話が脱線しますが、アメリカ生活で不便なのは、単位が直感的にわからないことでした。
気温もさることながら、重さはオンスとパウンドを使うし、長さはインチとフィートとマイルを使います。どれも大まかな変換式を持っていて、1オンスでだいたい30g(28.53g)、1パウンドは500g弱(453.59g)、1インチは2.5cm(2.54cm)、1フィートは30cm(30.48cm)、1マイルは1.6kgといった具合です。
こうした大まかな変換は、日常生活で困らない最低限のものですが正確性に欠きます。たとえば、自動車免許を申請するとき、背の高さをフィートとインチで表現しなければならない場合、まったく頭が働きません。また料理をするとき、分量にシビアなレシピの場合、これまた大雑把な変換ではうまくいかないのです。
米国外から来る人たちの多くは日本と同じ摂氏、メートル、グラムを使っているため、これらの単位に慣れるというのはなかなか苦労しています。ところが苦労しているのは我々のような、米国外から来た人たちだけではありませんでした。
コーヒーに関する書籍で見つけたのですが、「オンスとパウンドでは正確にできないから」とグラムの表示ができるはかりを推奨していたのです。確かにオンスだと30g単位なので、コーヒーを1杯慎重に入れるときには、単位として大きすぎます。
なんだ、やっぱり不便な場面があるんじゃないか、と。
ただ、このほぼアメリカローカルになりつつある単位で、1つ気に入っているところは、肉の重さをパウンドで測るときです。コーヒー豆の逆で、1単位が大きいと、なんだか豪快じゃないですか。100gいくら、みたいなケチケチした表示じゃなく、1パウンド6.99ドルの赤身の牛肉を2パウンドなんて!
いや、日常的に肉をパウンド単位で食べていたら、そりゃ体もデカくなります。ただ、牛肉を思い切り食べたほうがダイエットに適しているという体質の人もいるようで、その話はまた別の機会に。
(次ページでは、「Apple Watchが刻む「時間」は世界共通の単位」)
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