シャープは16日、扇風機や除湿器など「プラズマクラスター」搭載の夏物家電を発表した。
プラズマクラスターは、プラズマ放電によりプラスイオンとマイナスイオンを生成するシャープの特許技術。空気中に浮遊するウイルスやカビ菌などの表面に付着し、水素を抜き取ってタンパク質を分解して除去するという除菌・脱臭効果や、静電気を抑える効果、人の肌の保湿効果が見込めるという。
今回はスリムイオンファン、扇風機、除湿器という夏向けの製品を投入。プラズマクラスターというと、空気清浄機や加湿器のイメージから冬向きの製品というイメージがあるが、同社は四季に梅雨時期を加えた“五季”で活躍できることをアピールする。
タワー型送風機「プラズマクラスタースリムイオンファン」
新機種の「PF-HTC1」(予想実売価格4万1000円前後)は、従来シングルだった内蔵ファンをデュアル構成とし、さらに吸い込み口を従来の2つから4つに変更。これにより風量が従来比で1.5倍にアップしている。
この風量を最大限に利用した「パワフルモード」を搭載するほか、プラズマクラスターを利用した「床面浄化モード」も新たに搭載。浮遊菌だけでなくソファーやカーペットなどに付着した菌に対してもプラズマクラスター効果を適用できる。
蝶や鳥の羽形状を応用した「プラズマクラスター扇風機」
アサギマダラ蝶の羽形状を取り入れ、羽根形状に“くびれ”と“うねり”を持たせることでなめらかでムラのない風を発生させる同社の扇風機。
新モデルは3機種を投入するが、最上位機種となる「PJ-E3DG」(予想実売価格3万5000円前後)には温度や湿度に合わせて自動で風量を調整する「センサー自動モード」を新たに搭載する。
プラズマクラスターによる衣類消臭モードや、部屋の温度や湿度をモニターして上昇時には警告を発する「みはり機能」も従来通り搭載する。
持ち運びが可能な小型扇風機も2機種の新製品を投入。小型モデルはアホウドリの翼形状を応用し、羽根の先端を細く、鋭くすることで直進性の高い風を発生させる。
上位モデルの「PJ-E2DBG」(予想実売価格3万円前後)はバッテリーを内蔵し、ケーブルレスで約14時間の駆動が可能。こちらも「センサー自動モード」を搭載するのが新しい点だ。
コンパクトモデルも登場した「プラズマクラスター除湿器」
プラズマクラスターに加え、0.3μmの粒子を99.97%集塵できる「HEPAフィルター」と脱臭フィルターを搭載するのが特徴の同社除湿器。新モデル「CV-EF120」(予想実売価格6万5000円前後)は、本体サイズ(幅360×奥行260×高さ565mm)はそのままに、除湿能力を従来の10L/日から12L/日に向上している。除湿範囲は14~28畳(50Hz電源時、プラズマクラスター適用範囲は約11畳)となる。
さらに、本体サイズをコンパクトにした「CV-E71」(予想実売価格3万8000円前後)を新たに投入。幅304×奥行203×高さ480mmというサイズで8~16畳(50Hz電源時、プラズマクラスター適用範囲は約8畳)の除湿が可能だ。
なお、CV-E71はHEPAフィルターと脱臭フィルター非搭載となる。