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新MacBookとApple Watchを知る ― 第11回

Apple Watch発表、有識者はこう見る

海上忍氏――「Apple Watchアプリ開発は初期のiPhone並み」

2015年03月11日 09時00分更新

文● 海上忍 編集●ASCII.jp

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 3月10日に満を持して発表されたアップルの新ハード「Apple Watch」。今回の発表に関して、ITジャーナリスト・コラムニストの海上忍氏にコメントをいただいたのでご紹介する。

開発キット/リソースが出揃わないかぎり
Apple Watchの「真の姿」は見えない

海上忍氏

 イベントの内容をチェックして、既視感を覚えた。アプリ開発を取り巻く状況が、初期のiPhoneとよく似ているからだ。iPhoneアプリの場合、サードパーティーは当初ウェブアプリしか開発を許されなかったが、その後Objective-Cネイティブの開発環境が整備されたことでアプリ市場が急速に活性化した経緯がある。

 現時点でApple Watchの開発キット(WatchKit)にはいくつもの制約があり、たとえばセンサー値の直接取得やDigital Crownを扱うことができない。Extensionを利用したiPhoneと連携するアプリは開発できるが、Apple Watch単独で動作するアプリは開発できない。今回のイベントにはWatchKitが一気に充実する新情報を期待していたが、目をむくほどのものはなかった。なにかできそうと期待させてくれたとしても、開発キット/リソースが出揃わないかぎり、Apple Watchの「真の姿」は見えないままだ。

 価格も気になる。最安のSportsモデルですら4万円超えという水準では、よほどウェアラブル端末と相性がいい消費者かコアなAppleファン以外は手を出しにくい。初速はともかく、数ヶ月後には"それなりの勢い"に落ち着くのではないだろうか。

海上忍

 ITジャーナリスト・コラムニスト。アップル製品のほか、UNIX系OSやオープンソースソフトウェアを得意分野とする。現役のNEXTSTEP 3.3Jユーザーにして大のデジタルガジェット好き。近年では、スマートフォンやA&V機器の取材・執筆にも力を注ぐ。

(Apple Watchと新MacBookについての情報まとめはこちら)

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