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新方式「PrecisionCore(プレジションコア)ラインヘッド」技術を採用

最大毎秒30cm! エプソンが高速カラーラベルプリンターを発表

2015年03月10日 18時58分更新

文● ナカムラ/ASCII.jp

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エプソンがカラーインクジェットラベルプリンターの新製品「ColorWorks(カラーワークス)」シリーズを発表。

 セイコーエプソンとエプソン販売は3月10日、カラーインクジェットラベルプリンターの新製品「ColorWorks(カラーワークス)」シリーズ「TM-C7500」「TM-C7500G」を発表した。

カラーインクジェットラベルプリンター「TM-C7500」「TM-C7500G」。

 ColorWorksシリーズは、マットインクを搭載し、普通紙、マット紙、合成紙ラベルに対応したTM-C7500と、フォトインクを搭載し光沢ラベルにも対応したTM-C7500Gの2モデルをラインアップする。

 いずれも価格は80万7840円。マットインク搭載のTM-C7500は3月23日発売で、フォトインク搭載のTM-C7500Gは5月発売予定。

 エプソン国内初の「PrecisionCore(プレジションコア)ラインヘッド」技術を採用し、プリントヘッドの基本性能を飛躍的に向上したという。ラインヘッド方式により、毎秒最大300mmの高速印刷を実現。ノズルの高密度化とインク着弾密度の向上により、最大600×1200dpiの高画質出力を実現したという。インクは耐水性、耐アルコール性、色の安定に優れた顔料インクを使用。独立型インクカートリッジ4色が必要で、価格は1色2万736円。

ColorWorksの主な特徴。ColorWorksシリーズは、商品ラベルや識別ラベルなど、1種類当たり1000枚程度のラベルが必要な場合に、ラベルの内製化を可能とする。

 さらに、ノズルのつまりを自動で検知し、クリーニングする「ノズル自己診断システム」システムを搭載する。つまりが解消できない場合は、同一ラインにある他ノズルや隣接したノズルから補完印刷が可能だ。

 ラベル幅は4インチ(約10cm)、用紙は8インチ(約20cm)径のロール紙に対応し、大量印刷が可能だ。オプションの巻き取りユニット(TU-RC7508)を装着すると、印刷したラベルを自動で巻き取り、ラベル自動貼りなどの後工程の作業がスムーズにできるとしている。価格は10万8000円で、3月23日発売予定だ。

光沢紙による商品ラベル。

マット紙による識別ラベル。

 ColorWorksシリーズのサイズは約幅392×奥行き598×高さ395mm、重量や約37kg(インクカートリッジ、メンテナンスボックス、ロール紙は除く)。

 セイコーエプソンは、カラーラベルプリンター市場について、嗜好の多様化による多品種・小ロット化が進み、カラーラベルプリンターのニーズが生まれているが、コスト増が課題だとした。今後はラベルの面質や形状のバリエーションを強化したり、ラベル製造の効率を向上する後加工機の提案、コンサルタントサービス、ラベル作成支援などを通して、市場の拡大を図るとしている。

嗜好の多様化による多品種・小ロット可が進み、カラーラベルプリンターのニーズが生まれているが、コスト増が課題だ。

認知度向上、後加工機の提案、ユーザーサポートなどを通して、市場拡大を図るとした。

抜き、ラミネート、裏スリット、ハーフカット・全抜きが可能なソルテック工業の「アブソルダイカットMini」をはじめとする後加工機を提案していくという。

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