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地域、カテゴリーでチェックするコミュニティマネージャー

Twitter超えたInstagramがユーザーを活気づける方法とは

2015年03月04日 10時00分更新

文● 西牧/ASCII.jp

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左がInstagramコミュニティマネージャーのダンさん、右がAPAC担当コミュニティマネージャーの三島さん

 2014年12月、Instagramのユーザー数がTwitterを超えた、というニュースが流れた。Instagramの月間アクティブユーザー数が3億人を突破したのに対して、2014年10月に米ツイッターが発表した月間アクティブユーザー数は2億8400万人。これがTwitter超えの理由として話題になった。

 そんな中、「MeetMeJapan」と呼ばれる、国内のスポットで撮影をし、投稿するイベントがスタートした。ユーザーが集まって撮影会をする「InstaMeet」を47都道府県でやろうというものだ。2月は東京や大阪、名古屋、滋賀、江ノ島で開催され、多いところでは170名ほど集まったという。

 利用者が増えた理由はどこにあるのか。また、日本ではどういった使われ方をしているのか。今回、米インスタグラムのコミュニティマネージャー Dan Toffey(ダン・トッフィー)さんと日本オフィスの三島 英里さんに話を聞いた。

ユーザーのほとんどは米国以外

―― 月間アクティブユーザー数が3億人を突破しました。なにか具体的な施策はあったのでしょうか?

ダン 私がInstagramに入った当時、ユーザーには写真をフィルター加工するアプリだと思われていました。ですが、実際に登録してみると、そこにコミュニティーがあって、お互いインスピレーションの与え合いがあります。そのインスピレーションやフィードバックを基にサービスを作る、ということをやっていますね。

三島 あと、最初はiOSアプリからスタートしたのですが、その後Android版をリリースしたことも、成長のひとつにつながっていると思います。また、Instagram利用ユーザーの7~8割は米国以外なんです。なので、アジアやヨーロッパなど、各国に私のようなコミュニティマネージャーがいて、グローバルにコミュニティーをチェックしています。世界でどういう使い方をされているのか把握し、ユーザーに向けて「こういう使い方をしているユーザーがいる」という情報を届けているんです。

―― 三島さんはどこを見られているんですか?

三島 私はアジア・太平洋地区で、ダンは米国のコミュニティマネージャーです。私の場合は地域で見ていますが、ファッションやティーンといった切り口でコミュニティーを見ているスタッフもいます。たとえばファッションを見るスタッフはニューヨークを拠点に、パリにも東京にも出向きます。横軸に縦軸に、という見方で網羅できているかなと思います。

―― Android版リリースとコミュニティーをカテゴリーごとに見ていくことでユーザーが増えたわけですね。

三島 ユーザーの増加に直結しているかはわかりません。ただ、ユーザーが増えたので私たちがもっとコミュニティーを見るようになった、という方が正しい理解ですね。

(次ページでは、「コミュニティマネージャーはどんなことをするのか?」)

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