世界保険機関(WHO)は2月27日、聴覚の健康維持のために携帯オーディオ機器音楽を聴くのは1日1時間以内が望ましいという趣旨の発表を行った。
3月3日は「耳の日」(International Ear Care Day:国際耳の健康デー)であることを受けての発表。大きな音に晒されることによる難聴の危険性は、85デシベル(自動車内の騒音レベル)で1日8時間以内。100デシベル(地下鉄の騒音レベル)ならば15分以内に抑え、必要であれば耳栓やノイズキャンセリング機器の使用を推奨している。
現在のところ世界中の人々(12~35歳)のうち4300万人が聴覚に障害を持ち、その数は増加中という。WHOではその年齢層の半分はMP3プレーヤーやスマホなどパーソナルオーディオ機器を大音量で聴いており、また40%はサウンドバーなどで大きな音楽に晒されていることを問題視している。パーソナルオーディオ機器を毎日大きな音で聴いているような人では1日あたり1時間以内、もしくは若干音量を下げるのが望ましいとしている。