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iPhoneのブラウザーでターゲティング広告を防ぐ術

2015年03月01日 17時00分更新

文● らいら(@lyrahm) 編集● ASCII.jp

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 ウェブブラウジングをしていると、ジャンルのまったく異なるサイトなのに同じ広告が表示されることがある。これらは「行動ターゲティング広告」「追跡型広告」と呼ばれ、ウェブサイトの閲覧履歴やアプリの使用履歴、検索キーワードなどをもとに、ユーザーの興味関心に合わせた広告を提供できるというものだ。

「物件を検索したら住宅情報サイトの広告が頻繁に出るようになった」「エステのページをたまたまタップしたら、同じサイトの広告がずっと表示される」といった経験はないだろうか

 ターゲッティング広告は自分の嗜好に合わせた広告を表示できる一方、プライバシー侵害の可能性も否定できない。自分たちの行動が常に監視されているようで単純に嫌だ、と考える人も少なくないだろう。

 実はiPhoneには、このターゲッティング広告を制限する機能がある(iOS 6以降)。デフォルトではオフになっているので、気になる人は設定を変更しよう。

 iOS 7以降の場合、まず「設定」アプリから「プライバシー」を開き、最下部の「広告」をタップ。「追跡型広告を制限」の項目をオンすれば、以後許可されなくなる。

「設定」→「プライバシー」→「広告」→「追跡型広告を制限」をオン

 注意したいのは、設定をオンにしても配信される広告数は変わらない点、興味関心に基づく広告数が減少する点、そしてすべてのターゲッティング広告が制限されるわけではない点だ。アップルの関連ページでは、「アプリケーションの内容に関連する広告や、その他の個人情報以外の情報に基づく広告に関しては、依然として配信される場合があります。」としている(関連リンク)。

「広告」の設定画面にある「広告とプライバシーについて…」をタップすれば、広告に関する詳細がある

 また同じ画面では、「Advertising Identifierをリセット…」という項目もある。これは広告識別子(=Advertising Identifier、端末を識別する文字列のようなもの)をリセットすることで、これまで追跡された行動データを消去できる機能だ。

「Advertising Identifierをリセット…」をタップし「IDをリセット」を選択すればOK。iOS 6.1で追加された機能なので、それ以前のバージョンでは表示されない

 ターゲッティング広告を制限しない場合でも、自分にマッチしない広告が続くときに広告識別子をリセットするという使い方もできる。間違ってどうでもいいサイトをタップしてしまい、ずっと興味のない広告が表示される場合などに有効だ。

 今回のTipsは、iPhoneの他にもiPad、iPod touchといったiOSデバイスや、Apple TVでも同じように変更できる。気になる人は設定を確認しておくといいだろう。


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