私は東京に住んでて、打ち合わせなりなんなりで出かけるのも都心部が多いので、カメラ持って散歩するのもその辺がメインになるわけだが、言うまでもなく猫がふらふら出歩きやすい土地ではないのである。
特に都心部では猫が生き抜くスペースなんて余ってないように見える。でも、商店街やオフィス街や繁華街だけが都心部じゃないのである。一歩二歩奥へ入ると、古い商店街が残ってたり住宅街だったりして、車の通りも少なく、ふと猫に出会うのだ。
そしてまた、私はきれいに整備されたイマドキの道より、取り残された旧道の方が好きで、そんな道ばかり選んで歩いてるのである。そんな狭い道を安心して歩けるのはもうiPhone……というかスマホのおかげですな。迷ったかな、やばいなと思ったら地図アプリを取り出せばOK。
都心部ってさまざまな地下鉄やバスが走ってるから、最寄りの駅から慌てて乗って乗換案内アプリに頼るより、帰宅に便利な路線の駅まで1~2km歩いたりバスを使った方が手っ取り早くて楽だったりするわけで、そういう視点で地図を見るとまた楽しい。
今回はそんな都会の片隅で出会った猫の話。
たまたま先日、打ち合わせのあとに港区を、自分に都合のいい路線の駅に向かってぶらぶら歩いてたら、道路脇にちょこんと座った人なつこい猫がいたのだ。
道路がぐわんとカーブするところで身体の半分を車で隠しつつおとなしく座ってたのである。
で、そっと撮らせてもらったら、こっちにとことこやってきたので、撫でてやったのが冒頭写真。
いやもう、撫でられてすげーいやそうな顔をしながらカメラ目線とか、すごい猫でしたわ。
左手で猫を撫でながら右手で撮影してみた。
お次も最近の写真。これは新宿区。
ASCII.jpで電動アシスト自転車のレビュー(関連記事)を書いてと言われ、編集部からアシスト力を試すぞといいながら走り回ってたら、民家の門の前で座り込んでる女性を発見。
はい。一瞬でわかりました。これは猫を撫でてるか撮ってるかしてるぞ、と。
道路の端に寄ってキュッとブレーキをかけて止まり、よっこらしょとスタンドを立て、そっと近寄ると、いました。門の奥で人通りチェック中のきれいな猫が。
隠れててもこちとらモニターがチルトするカメラを持っているので、こんな風に撮れちゃうのだ。
おっと、あまり長い時間猫と遊んでたら、日が暮れちゃう。今日は猫撮影じゃなくて、電動アシスト自転車がメインなのだ、と思って離れると、門の奥からとことこと出てきてこっちを見てるじゃないか。
(次ページに続く、「大都会でも猫が行き交う風景は見られる!)」
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