Bluetoothペアリングでスマホの音楽再生も!
操作はサウンドバー上部のスイッチで行う。入力方法の切り替え、Dolby Virtual Speaker機能のON/OFF、音量調整とミュート、イコライザーの変更などが可能だ。イコライザーはゲーム、映画、音楽の3種類をプリセットしており、用途によって使い分けられる。
サウンド入力は3.5mmステレオ端子、光デジタルサウンド端子に対応するほか、Bluetooth 4.0によるスマホやタブレットとのペアリングも可能となっている。NFC接続にも対応しているので、スマホゲームの音をスピーカーで聞きたい、あるいはスマホ内の音楽を流したいときに活用できるだろう。手軽に高音質の音楽が楽しめるので、実はけっこう重宝する機能だ。ゲーミングメーカーの製品でありながら、こうした日常の用途を広げてくれる試みには非常に好感が持てた。
サブウーファー効果絶大! 臨場感を重視する人に超オススメ
肝心の音質については、サブウーファーが出す低音域がかなり前面に押し出されており、映画館で聞こえてくるような、いわゆる「腹に響く」系の音が楽しめる。FPSなどの銃撃や爆発音はもちろん、映画のアクションシーンなどでは特に迫力と臨場感が増しているのが感じられるだろう。
サラウンド効果もよく出ていて、音で状況判断をする必要のあるゲームをプレイしても、特に不満はなかった。エンターテイメント性に特化したこの辺りの調整は、ゲーミングデバイスメーカーの製品ならではという印象を受けた。映画などはそこそこ音量を絞っても楽しめたので、「サラウンド対応スピーカーは近所迷惑にならないか心配」という人にもオススメしたい。
一方で低音域が強く出る特性上、単純に音楽再生用として使うと、音のバランスが損なわれるように感じてしまう場面もあるかもしれない。実際に試聴してみて特別相性がいいと思えたのは、重厚感のあるHR/HM、ベースの太いEDMなど、やはり低音が強めのジャンルだ。
HR/HM好きな筆者としては、バスドラムの締まって聞こえる感じが心地よく、日頃の音楽再生にも十分使えるポテンシャルは感じられた。ただし、やや静かめの曲では時おり低音が主張しすぎることもあるのは確かだ。上に挙げたようなジャンルの音楽が好きな方には問答無用でオススメできるので、スマホとのペアリングが容易なことを活かし、Bluetoothスピーカーのように活用するのもいいだろう。
音質にこだわりたいゲーマーだけではなく、アクション映画好き、低音域が強めの音楽が好きな人にもオススメの製品だ。
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