「IBM MobileFirst Platform」上で業務アプリを開発、長期的対応を可能に
資生堂がIBMのモバイルアプリ基盤を採用、接客現場を支援
2015年02月27日 09時00分更新
米IBMは2月24日(米国時間)、化粧品メーカーの資生堂が国内約1万人のビューティーコンサルタント向けに開発/管理する業務アプリの開発基盤として、モバイルアプリプラットフォームの「IBM MobileFirst Platform」を採用したことを発表した。顧客や現場からの声の収集、コンサルタント間の情報共有といった機能を実装している。
資生堂では、2013年から全国のビューティーコンサルタント向けの専用端末「ビューティータブレット」を導入し、接客の現場におけるコンサルタント業務を支援してきた。
今回、資生堂ではIBMのMobileFirst Platform(旧称:Worklight)を採用し、同プラットフォーム上で業務アプリの開発と管理を行っている。開発された業務アプリには、複数の社内業務機能が実装されており、資生堂の既存システムとも連携している。ビューティーコンサルタントは、このアプリ1つで、他のコンサルタントとの連絡やスケジュール管理、業務報告、その他の業務改善に役立てることができるようになったという。
またこの業務アプリでは、全国のコンサルタントどうしが情報交換を通じてお互いに学び合うための「仮想コミュニティ」を提供。写真、接客応対などのヒントやこつ、各自の業務に対する感想などを共有することで、「日本全国のビューティーコンサルタントが誇りを持ち、さらなるチームワークを築く一助となる」(資生堂)。加えて、成功例の共有や、サービス/技能の一貫性向上にも役立つとしている。
IBM MobileFirst Platformの採用により、タブレットのOSへの依存度やセキュリティ対策の懸念などが改善され、常に進化を続けるモバイル分野への長期的/継続的な対応を可能にしているという。