日本マイクロソフトのモバイルキーボード「Microsoft Universal Mobile Keyboard」は、「Microsoft Wedge Mobile Keyboard」の後継にあたる製品だ。
Wedge Mobile Keyboardは、モバイル用途としては高価な部類に入るが、その分しっかりとしたデザインでキータッチもよく、愛用しているユーザーは多いはず。付属カバーは、中央部分から折り曲げることでスタンド代わりに使えて、なかなか便利だ。
しかし、弱点といえる点がふたつあり、そのひとつとしてまず挙げられるのが重量だ。底面側が金属になっているため丈夫なのだが、重さが約456gもある(本体が約256gで、カバーが約200g)。「iPad Air 2」(Wi-Fiモデル)が437g、「iPad mini 3」(Wi-Fiモデル)が331g、「iPhone 6 Plus」が172g、「Nexus 9」(Wi-Fiモデル)が425gと、いくつか思いつくデバイスと比べても重い。手に持ってみると、ずっしりとした印象を受ける。
もう1点が、Bluetoothのマルチペアリングを行えない点。複数のデバイスで使いたいときは、接続のたびにペアリングし直す必要があり、意外と不便だったのだ。
Universal Mobile Keyboardは、これらをすべて解決して登場したBluetooth 3.0対応キーボードだ。サイズ/重量が約幅109×奥行き242×高さ12mm/約365gとスリム・軽量化され、最大3台までのマルチペアリングをサポートしている。Wedge Mobile Keyboardのユーザー、あるいは購入候補としている方なら、この2点だけでもUniversal Mobile Keyboardをチェックしてみる価値があるといえる。
Universal Mobile Keyboardは、本体側重量が約218gで、付属の多目的カバーが約157g(それぞれ実測)。本体底面側がプラスチック製になったため軽くなっているが、チープな印象はない。多目的カバーを開くと同時に、キーボードの電源が自動的にオンになり、閉じるとオフになる(電源オン/オフは、キーボード右側面のボタンを1秒間押すことでも可能)。
多目的カバーは、最大10mmまでの厚さのスマートフォンやタブレットをたてかけて、スタンド代わりに利用できる。キーボードとカバーは分離して使うことも可能。