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両輪駆動の電動アシスト自転車「アルベルトe」で都内の激坂を試した!

2015年02月21日 15時00分更新

文● 荻窪 圭 編集●末岡大祐/ASCII.jp

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モーターアシストと回生ブレーキを堪能

 走る前に電源を入れると、全インジケーターが点灯する。

電池残量・モード・ライトだけのシンプルなコントローラー部。スピードメーターなどはなし

 電源ボタンを押して「エコ・オート・パワー」からモードを選択する。ライトは自動点灯だが手動でのオンオフも可。電池残量は5段階で表示される。

オートモードが基本

 では走り出そう。今回はハンドルにiPhone 6 Plusをセットし、地図を表示しつつ走行ログを取った。

iPhone 6 PlusのZweiteGPSというアプリでGPSログを取る

 ちょっと漕ぐと前輪駆動の良さがわかる。後輪駆動だと後ろからぐいと押される感じがあって、強く踏み込むと前輪が持ち上がりそうになるのだが、アシスト制御のウマさもあって、スムーズに漕ぎ出せるのだ。

 特に上り坂でのスタートがいい。以前、後輪駆動の電動アシスト車を試したときは、上り坂でのスタートで気をつけないと前輪が浮きそうになったものだが(ずいぶん前の話だけど)、前輪駆動だとそこが実にスムーズ。これは素晴らしい。

 しかも後輪は自分の脚力で、前輪はアシストモーターで回すので、いわば両輪駆動であり、走行時の前後のバランスがすごくいいのだ。電動アシスト走行ならではの不自然さがないという感じ。

 たとえばこんな急坂を上っているとしよう。

世田谷区にある国分寺崖線を上る急坂のひとつ(丸坂と呼ばれているらしい)。実はこの先で道がクランクしており、さらに坂は続くのだ

 途中でいったん止まり、さらにゼロから漕ぎ出すときでも前輪が浮きそうになることもなく、すっとスタートできる。

坂の途中で止まって写真を撮ってみた

 これはよし。

 もうひとつの特徴は回生充電。後ろブレーキレバーを握って減速すると、レバーのセンサーがそれを感知して前輪のモーターで充電してくれる。ということはその負荷によって前輪の回転もしづらくなるわけで(アシストブレーキ)、後ろのブレーキだけで前後輪に制動がかかり、スムーズに減速できるのだ。

回生充電の様子

 ブレーキをかけるとインジケーターが動いて充電中ってことを示してくれる。ハンドルバーの上に装着したiPhoneで撮った動画なので見づらくて申し訳ない。

 もうひとつ、下り坂ではブレーキレバーを握らなくても自動的に回生充電がはじまり、前輪に制動がかかる。強弱を設定できるが、ゆるくて長い下り坂よりも、急な下り坂でかかりやすいようだ。これは回生充電と同時に、スピード出しすぎの抑制にもなるわけで、安全という意味でもいい。

 後輪ブレーキレバーが回生ブレーキのトリガーになっているので、減速は後輪ブレーキを使って行なう。私は減速時は前輪ブレーキをメインに細かくコントロールして、後輪は停止するときに使うクセがついてるので、最初は回生ブレーキをうまく使えなかったけど(スポーツ車に乗ってる人はたいていそうだと思う。後輪はロックしやすいから)、この自転車なら後輪ブレーキでコントロールしてもよさそう。

 後輪ブレーキで速度をコントロールし、大きく減速するとき、きちっと停止するときは前輪ブレーキって感じ。

 前輪駆動だと前輪ブレーキのクオリティーが非常に重要になるわけだが、この自転車の場合「スマートコントロールブレーキ」なる凝った構造になっていて、きっちりと効いてくれる。

前ブレーキはより正確にコントロールできる形状に

 ブレーキの信頼度は高い。さすが。


(次ページでは、「坂でのアシスト力を検証!」)

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