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国内外で稼働中の640システムを5年間で移行、350億円のTCO削減見込む

富士通がすべての社内システムをOpenStackクラウドへ移行

2015年02月19日 09時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 富士通は2月17日、富士通グループ国内外で稼働しているすべての社内システム(約640システム、サーバー約1万3000台)を、OpenStackベースで構築した次世代クラウド基盤に移行していくと発表した。今月から5年間をかけて移行進める予定で、移行完了後は5年間で350億円のTCO削減効果を見込む。

 今回の移行対象となるのは、コーポレート系システム(CRM/販売支援、CRM/ECM、人事/経理など)や共通システム(全社情報共有、コミュニケーションなど)の、国内外の富士通グループで稼働中の約640システム。内訳は、国内が約450システム(サーバー約8000台)、海外が約190システム(サーバー約5000台)。

 発表の中で、富士通は「レガシーシステムから最先端のシステムを含む大規模かつ複雑なシステム移行は、当社グループにとって初めての試み」と述べている。

 富士通では、今回のクラウド移行や基盤運用で培われたスキル、ノウハウを、リファレンスモデルとして顧客へのクラウド移行提案や構築、運用に活用していく方針。また、このクラウド基盤を活用して、「モバイル活用」「ビッグデータ分析」といったビジネス環境の変化に迅速に対応するシステムをスピーディに構築し、これもリファレンスとして提供していくと述べている。

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