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「VAIO Z」徹底レビュー - 使い勝手最高、驚きのモンスターモバイル

文●高橋量、編集●ハイサイ比嘉/ASCII.jp

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バッテリー駆動時間は13時間以上

 「VAIO Z」のバッテリー駆動時間は、カタログ上の公称値で15.2〜15.5時間(JEITA 2.0)とされている。実際の駆動時間を調べるために以下の条件でテストを行なったところ、開始から13時間19分でバッテリー切れ(残量2%)となり、休止状態へ移行した。カタログ上の数値よりも短い結果となったが、これだけでも十分すぎる結果だ。

バッテリー駆動時間テストの条件

  • 電源プランを「省電力」に設定
  • 設定ユーティリティ「VAIOの設定」では、「電源・バッテリー」を「パフォーマンス優先」にした上で、キーボードモードで利用
  • キーボドバックライトはオフ
  • 無線LANはオン、Bluetoothはオフに設定
  • ボリュームは50%に設定
  • ディスプレイの明るさを40%に設定
  • ディスプレイの輝度調整機能を無効化
  • テストには「BBench」を使い、10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化

 バッテリーレポートを確認すると、設計上のバッテリー容量が58280mWhと、かなり大容量のバッテリーが搭載されていることがわかる。さらに「VAIO Z」用に新規開発した液晶ディスプレイは映像の鮮やかさを保ったまま消費電力量を大きく下げているとのこと。CPUのTDPが28Wと一般的なモバイルノートよりも高いにも関わらずバッテリー駆動時間が長いのは、大容量バッテリーと独自の省電力技術によるものなのだ。

試用機のバッテリーレポート

 なお「VAIO Z」はCPUの動作周波数を下げることで消費電力量を減らす「cTDPダウン」に対応している。適用時のTDPは23Wと大幅に下がるわけではないが、そのぶんより長く駆動させることが可能だ。「cTDP」は標準収録のユーティリティ「VAIOの設定」から変更できるので、利用状況に応じて設定を変更するといい。

「VAIOの設定」の「電源・バッテリー」から「静かさ優先」を選ぶことで、消費電力を一時的に減らせる

驚くほど実用的、使い勝手のいいモンスターPC「VAIO Z」

 新しい「VAIO Z」は操作性でも性能でも、従来モデルを大きく上回っている。現在発売されているすべてのモバイルノートを含めても、使い勝手のよさはトップクラスだ。

 2-in-1スタイルについては好みの分かれるところだが、フリップ機構を採用することで、クラムシェル型ノートのメリットを損なわずに2-in-1を実現している点を高く評価したい。

 また中〜上級者にとっては、付属ソフトウェアが少ない点もメリットのひとつだ。ソニー時代の「VAIO Z」には比較的多くのソフトがプリインストールされていたが、新しい「VAIO Z」では必要最低限の構成となっている。ソフトが多いのはそれなりにメリットもあるが、プリインストールソフトでストレージやメモリーの消費量を増やしたくないという需要もあるはずだ。

「VAIO Z」のデスクトップとスタート画面。プリインストールソフトが少なく、非常にシンプルなソフト構成だ

 新生「VAIO Z」は、使っていて非常に心地のよいモバイルノートだ。ぜひその心地よさを実感していただきたい。

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