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拡がる統合型インフラ市場で老舗ならではのメリットとは?

NVMe搭載機も近日中に!3年の実績を謳うニュータニックス

2015年02月18日 15時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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2月18日、統合型インフラを手がけるニュータニックスは最新の動向について説明した。VMware EVO:RAILのような競合の登場で活気づく市場だが、新ハードウェアやシンプルな操作性、3年間で培ってきた実績を持って、他社を圧倒する。

統合型インフラとSSDCのインパクトが実証された

 仮想化環境を迅速に構築できる統合型インフラの老舗となったニュータニックス。登壇したサディーシュ・ナイル氏は、年間売上予測が3億ドルを超えることを発表した。「現在57カ国に展開しており、売上の4割が北米以外で上げている。このうち、100万ドル以上購入してくれたお客様が50社以上もいた」とアピール。日本でもYahoo! JAPANや足立区、NTTスマートコネクトなどでの導入事例が発表されており、市場も徐々に立ち上がっているようだ。

米ニュータニックス ワールドワイドセールス&ビジネスディベロップメント、シニアヴァイスプレジデント サディーシュ・ナイル氏

 製品のアップデートとしては、Haswell世代のCPUを搭載した新ハードウェアを投入したほか、新世代フラッシュとして注目を集めるNVMeをサポートする製品も近日リリースされるという。「アプリケーションデータはCPUに近いサーバーに存在すべきだ。現状、CPUが使うデータはL1・L2キャッシュに、収まらなければDRAMに入れる。そのため、SSDとDRAMの間にNVMeフラッシュを導入し、DRAMの拡張として使う」(ナイル氏)という狙いがある。また、容量を求めるユーザーの声に応え、ストレージ専用機も提供される予定。

 3年に渡る機能強化によって、VDIにとどまらない幅広いアプリケーションでの利用が可能になったという。ナイル氏は「Azureプライベートクラウドとの連携、Oracle、SAP、SQL Serverなどのエンタープライズアプリケーション、VMwareやCitrixのVDI、レプリケーションなど、あらゆる用途でお使いいただける」と語る。

 1月には調査会社IDC Marketscapeが、同社をハイパーコンバージドマーケット市場のリーダーに指名したという。ナイル氏は「3年前はこうした統合型インフラを展開しているのは弊社しかなかった。しかし、VMware、EMCやIBM、ネットアップなどの大手がこの市場に参入しようとしている。SSDC(Software-Defined Data Center)のインパクトがいかに大きいかが実証された」と語る。

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