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県内外の15企業・団体がショートプレゼンで火花!

IoTから水産×ITまで!雪を溶かす激アツプレゼンを青森で見た

2015年02月18日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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お試し飲食アプリ「ぶらりん@タウン」で、街歩きに出かけよう(サン・コンピュータ)
お試し飲食が可能な飲食店をアプリで案内する「ぶらりん@タウン」を展開予定。Felicaを活用し、一見さんに対して、ワンフード&ワンドリンクを750円で提供する。現在は、八戸市街の活性化のために広告代理店やタウン誌と協業し、飲食店の獲得を進めているという。「青森から食べログを超えるサービスを展開する」と鼻息も荒い。

お試し飲食アプリ「ぶらりん@タウン」

ニアショアパートナー募集(NECソリューションイノベータ)
NECのソフトウェア会社7社が統合したNECソリューションイノベータでは、ニアショア拠点として青森事業所の活用を検討している。ニアショアとは、海外への業務委託を行なうオフショアの対義語で、ソフトウェア開発を国内遠隔地企業に委託することを意味する。スマートデバイスやビッグデータ、IoTなどを手がける開発パートナーを募集する。
Bluetooth Low Energyを利用したスマートセンシングシステムの試作(ジョイ・ワールド・パシフィック)
ジョイ・ワールド・パシフィックは平川市のIT企業で、M2MやIoTシステムの構築や農業に連携したシステム開発を手がけている。消費電力の低いBluetooth Low Energyを用いて、ワイヤレスで温度や湿度のセンサーデータを取得できる。LTEゲートウェイを介することで、インターネット経由での遠隔モニタリングも可能になっているという。

ジョイ・ワールド・パシフィックのセンシングシステム

離れて暮らすご家族とお部屋の様子を確認できるSmyLine(ハイブリットシステム)
遠隔に住んでいる部屋のモニタリングを実現する見守り端末「SmyLine」を提供する。スマートフォン/タブレット、センサーのついたクレードルを組み合わせた見守り端末を設置。温湿度、感度、人感、紫外線などのセンサー情報を送信するほか、画像のメール送付やゲーム、体調管理や服薬の通知機能も持っている。現在、実証実験を実施中。
雪氷&外気冷房の世界初の寒冷地型エクストリームデータセンター(青い森クラウドベース)
電力、空調、自然災害リスクという日本のデータセンターの三重苦を解決する「寒冷地型エクストリームデータセンター」を構築する。商用で始めて雪氷と外気冷房を併用することで、空調電力を使わないPUE1.2以下の高密度・高効率なデータセンターを実現。2015年11月に六ヶ所村に完成する予定となっている。
ICT人財育成の推進(シーシーダブル)
FM8の開発を担当したという経緯を持つ創立36年のシーシーダブル。IT Essencial教育セミナーを開催しており、コンピューター、ネットワーク、セキュリティに関するプロフェッショナルを養成する。地産地消ICT&コンタクトセンターによる「沿線住民サービスネットワーク」を山梨県で推進しており、モデルケース化した後、青森でも展開していきたいという。

東北のITの底力と先進性を見せつける充実の内容

 アワードは大学でのゲーミフィケーションを進めた青森大学・リンクステーション、水産×ITにチャレンジしたアンデックス、新製品投入や導入実績の拡大を進めたアイティコワークが受賞。また、オープンデータ活用検討部会賞を青森大学が受賞した。

懇親会で行なわれたアワード受賞の模様

 全15のプレゼン内容を見れば分かるとおり、IoTやオープンデータなど最新のITトレンドと地元の課題を解決するITソリューションを組み合わせたものが多く、非常にレベルが高いという印象を受けた。また、県内にとどまらず、県外のIT企業を幅広く受け入れているのもコミュニティならではのフトコロの深さと言える。前回の引き続きの参加者は、ますますプレゼンの腕を上げているとのこと。来年以降のプロジェクトの進捗も気になるところだ。

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