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Worx Mobileの再設計、セルフサービスポータル提供、管理画面統合など

シトリックス、企業モバイル管理新版「XenMobile 10」発売

2015年02月18日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 シトリックス・システムズ・ジャパンは2月17日、エンタープライズモビリティ管理(EMM)製品の最新版「Citrix XenMobile 10」の提供を開始した。XenMobile独自のビジネスアプリ群「Worx Mobile Apps」がビジネスワークフローに合わせ再設計されているほか、セルフサービスポータル、単一の管理画面、エンドトゥエンドの接続保護といった機能拡張がある。

XenMobile 10では、管理者用のコンソール画面(ダッシュボード)が刷新された(画面は公式ブログより)

 XenMobileは、モバイルデバイス管理(MDM)とモバイルアプリ管理(MAM)、モバイルデータ/コンテンツ管理(MCM)を統合/連携したEMMソリューション。3つのエディション(Enterprise Edition、Advanced Edition(旧App Edition)、MDM Edition)があり、それぞれ利用できる機能が異なる。オンプレミス導入、またはホスティングサービスを通じて利用が可能。

  XenMobile 10ではまず、エンドユーザーの使い勝手や生産性の向上を目的として、Worx Mobile Appsが現実のビジネスワークフローに合わせて再設計されている。

 たとえば、メール/カレンダー/メモアプリの「WorxNotes」とExchangeサーバーの統合により、デスクトップのOutlookとWorxNotesのデータが同期できる。また、WorxNotesとシトリックスのドキュメント管理/共有製品「ShareFile」を組み合わせれば、WorxNotesで作成したテキストや音声のメモ、デバイスのカメラで撮影した写真やビデオなどを用いたノートを作成し、デスクトップPCなど他のデバイスと安全に同期できる。

 また、XenMobile10では新たに「セルフサービスポータル」が提供される。モバイルデバイスが紛失/盗難に遭った際、エンドユーザー自身でデバイスの追跡、リモートロック、リモートワイプといった操作が可能になる。シトリックスによれば、ITヘルプデスクへの相談件数が約20%低下することが期待できるという。

 デバイス、ネットワークゲートウェイ、サーバー間における接続の保護も強化されたほか、MDM用とMAM用のサーバーインフラが統合されており、管理者は単一のコントロールプレーンと管理コンソールを通じてデバイス/アプリを効率的に管理できる。

 なお、XenMobile 10の提供開始に合わせて、従来のApp Editionが「Advanced Edition」に改称された。Advanced Editionでは、新たにMDM機能などが追加されているほか、ライセンス価格が値下げされている。

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