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2005年11タイトルから始まり、8万タイトルに成長

2014年に追加されたハイレゾ楽曲は実に4万、次は世界を目指すe-onkyo

2015年02月09日 17時26分更新

文● ASCII.jp編集部

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 ハイレゾ配信サイトとして国内老舗といえば“e-onkyo music”。2005年8月に配信楽曲数11タイトルでスタートして以来、順調に規模を拡大し、現在では約8万タイトル、しかもそのうち4万タイトルは昨年(2014年)の追加という形で、飛ぶ鳥を落とす勢いで事業を拡大している。

e-onkyo musicは配信楽曲数、売上ともに大幅に上昇している。

 そんなe-onkyo musicを展開するオンキヨー・エンターテインメントテクノロジーは2月9日、“onkyo music”の名称で、米・英・独の3ヵ国向けにハイレゾ配信サイトを立ち上げると発表した。サービスは本日から開始。サービスサイト構築には、イギリスの7digitalと提携。サイト構築やレーベルとの折衝などで協業している。

 配信楽曲数は公開されていないが、取締役の山下慎介氏によると「国内(約8万タイトル)と同規模」になるという。ただし、配信可能な地域などはレーベル各社によって差があるため、内容は国内の配信タイトルと一致しない。国内向けサイト(e-onkyo music)のローカライズ(他国版の作成)ではなく、新たなサイトを立ち上げた背景としては、サイト運営のしやすさやレーベル各社との折衝のしやすさなどが理由にあるようだ。

onkyo musicでは決済にも対応したスマホアプリも早期に投入する予定だ。

 FLAC形式のハイレゾ・CD品質の音源を用意。料金は1曲あたり3~4ドル(約356~475円)、アルバムあたり15~20ドル(1782~2376円)程度を予定。Universal Musicをはじめとした大手レーベルの楽曲が含まれる。またストア機能や再生機能を持つスマオアプリの提供も予定している。アプリに関しては、現在オンキヨーが提供するHF Playerをベースにする可能性も、独自アプリを新たに開発する可能性もあるという。

 現状では未定だが、コンテンツ提供社の合意が取れれば、現在国内で展開中のアニメソングをはじめとした日本向けの楽曲を海外に配信する可能性もありえるという。また、米・英・独以外にもフランス・オランダ・スカンジナビア各国から配信を開始したいという要望があがってきており、早期に配信国を追加していく予定だ。

 本日都内で開催された、オンキヨーおよびオンキヨーエンターテインメントテクノロジーの事業戦略発表会では、オンキヨーエンターテイメントテクノロジー株式会社の代表取締役社長で、オンキヨー株式会社の執行役員も務める宮城謙二氏が登壇。

左からオンキヨーエンターテインメントテクノロジー取締役の山下慎介氏、代表取締役社長の宮城謙二氏、パナソニック アプライアンス社 ホームエンターテイメント事業部 参事の神高知子氏
今後市場投入される「HA300」。DSD再生などに対応。

 全世界で約3兆円あるホームオーディオ市場にあって、日本メーカーの存在感があるのはAVアンプ、サウンドバーなどのホームシアター機器、そしてHi-Fiオーディオのみであり、市場の売り上げ別の構成比では、オンキヨーを含めた上位5社が最大でも各1%程度のシェア、合計では2%しかもっていない点を紹介。市場の過半数を占める、デジタルオーディオプレーヤー(26%)やヘッドフォン(26%)などの大きなビジネスは米欧に独占されており、足並みを合わせてこの分野に取り組んでいく必要があるとした。

 一方でスウェーデンで創業し、現在はイギリスに本拠を置くSpotfyや米国のPandraといった定額ストリーミング配信サービスが世界的なブームになっている点にも言及。日本メーカーは強みがあるハイレゾ対応製品の海外展開に加え、この分野で音楽を楽しむために必要な、ポータブルオーディオ機器に加え、無線利用のスピーカーなどのハードウェアを積極的に開発し、世界に展開していくことで、チャンスをものにしていかなければならないとした。

HF Playerも最近バージョンアップし、PCM→DSD変換再生やAndroidスマホ用ドライバー搭載などの新機能を得た。

 こうした流れの中、オンキヨーグループではパソコンレスでハイレゾを楽しめる環境作りをパナソニックと進めている(関連記事)ほか、ヨーロッパ最大シェアを誇るフィリップスブランドのオーディオ機器を手がけている、香港のWOOX INNOVATIONSと提携(関連記事)。共同開発を通じて、ヘッドフォンや両者の持ち味を生かした音質の追及、そしてワイヤレスオーディオ機器を投入していくとしている。

DIGAの最新モデルでは、NASと同等のファイル共有機能を搭載。それをよりわかりやすく訴求できるものとして、e-onkyo musicで購入した楽曲が自動でダウンロードする機能を搭載。スマホを使い外出先で購入した楽曲が、自宅に帰るとすぐ聞ける体験を提供している。

 特に現在人気のBluetoothスピーカーは規格上、ハイレゾデータの伝送ができないが、ほかの無線機能を活用したハイレゾ再生対応スピーカーの開発、あるいはイギリスのメリディアンが提唱したデータサイズを抑えつつ、より高音質に楽曲を収録できる新フォーマット「MQA」に対応した製品などを早期に市場投入していく考えだ。

 またBluetoothスピーカーやヘッドフォンの販売拡大のため、中国市場最大のSNSが提供する音楽配信サービス“QQ Music”と連携し、配信楽曲再生用のスピーカー(Q Player)を提供したり、中国の大手プロダクションEE-Mediaとの連携で人気アーティストJason Zhangとのコラボ製品など、中国市場への展開も積極的だ。

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