Google Now カード、外部アプリと連携開始

2015年02月02日　08時04分更新

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米Google は2015年1月30日、パーソナルアシスタントサービス「Google Now」がサードパーティーのアプリと連携し、Nowカードの表示に対応すると公式ブログで発表した。最新の Android版Google検索アプリで、数週間以内に利用可能となる予定。

Google Now の名前は聞いたことがあっても自分で日常利用していないという人は少なくないと思われるので、まず Google Now について簡単に解説する。

Google Now とは

Google Now は2012年に Google がリリースした最新の予測検索技術を用いたパーソナルアシスタントツール。Googleアカウントに蓄積された検索やウェブの活動履歴や24時間取得する位置情報などに基づいて、ユーザーが必要とするに違いない事柄を適切なタイミングでカード形式で通知する。例えば航空券を購入すると搭乗直前に搭乗予定のリマインダーや搭乗口ゲート、フライト情報を表示したり、旅行先に到着すると、その地域の天気予報や宿泊予定のホテルまでの行き方、周辺の観光情報などを自動的に表示する。当初はモバイル向けに導入されたが、現在は Chrome をインストールした Windows や Mac OS からも Nowカードがプッシュ通知されるようになっている。

cf. Google Nowを強化 Android版Google検索アプリがアップデート(2012)

外部アプリの利用履歴に基づいて Nowカードを表示

Google Now カードは Googleアカウントのデータのみを利用していたが、今後はサードパーティーのアプリデータが加わり、それらのアクティビティに基づいて外部アプリの Nowカードも表示されるようになる。Google Now の設定でサードパーティーのデータ利用を許可し、本プログラムに参加しているアプリを自分の端末にインストールすることが必要だ。発表時点で約40の Android版モバイルアプリが対応している。

例えば新聞社のアプリ The Guardian からは関連性の高いニュースを毎日表示する。音楽レコメンデーション Pandora はおすすめ音楽を、生鮮食品の即日配達アプリ Instacart ならよく注文している買いだめしたい食材を、旅行アプリの Kayak は以前検索していたフライトのチケット金額が下がったことを、それぞれ Nowカードでユーザーに知らせてくれる。

空き部屋シェアサイトのAirbnb.jp（エアビーアンドビー）は、以前検索していた場所と宿泊日時の情報に基づいて、その数日前に予約可能な部屋の情報と、それを予約するか否かを促すカードが表示される。外部アプリとの連携により、単なる情報提供だけでなく、トランザクションを促すタイプのカードも表示されるようになる。

クックパッド、スマートニュース、SUUMO なども対応

参加企業の一覧を掲載している Now cards from apps を見ると、発表時点で約40のアプリが並んでおり、TripAdvisor, eBay, Life360, Walgreens, Instacart, Airbnb, Hootsuite, Waze, Runtastic などニュース・旅行関連のアプリが中心だ。ニュースアプリのスマートニュースや料理レシピのクックパッド、不動産のSUUMO(スーモ)など日本のアプリも確認できる。Google によると今後、参加アプリは順次増えていく計画だ。Now カードからの送客数に応じて Google がサードパーティーにトラフィック課金することは今のところない。