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日本通信、2014年度第3四半期業績を発表

「これまでのMVNOのスマホは二流」 - VAIOスマホを打ち出す日本通信

2015年01月30日 23時00分更新

文● 大河原克行

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鍵を握るVAIOスマートフォン

 これまで同社の業績見通しについては、大きなブレがなく達成してきた経緯があり、その点でも日本通信・三田聖二社長は、「今年も失敗するつもりはない。楽しみにしてほしい」と語る。「四半期ごとの数字は気にしていないが、通期の数字にはこだわる」と発言してきた三田社長の言葉を裏付ける通期業績が達成できるかが注目される。そして、その業績見通し達成に向けては、VAIOスマートフォンが鍵を握るのは明らかといえそうだ。

 福田副社長は、「VAIOスマートフォンは、欲しいスマホをMVNOからも手に入れられるという点でこれまでのスマホとは異なる。ストライクゾーンのど真ん中にストレートを投げるような製品。グローバルスタンダードの性能/機能を備え、格好良くて、持ち歩きたいと思えるものになる。30代、40代、50代の幅広いユーザーに受け入れられるだろう。これからのSIMロック解除の義務化の中で重要な製品になる。日本の他メーカーも、SIMロック解除義務化の動きに伴い、ぜひこの市場に入ってきてもらいたい」と述べた。

 さらに、福田副社長は、「MVNOからスマホを購入する際には、ブランド力が低いメーカーの製品を購入するか、有名メーカーの場合には、すでに携帯事業者が1年前に販売した型落ちのスマートフォンしか選択肢がなかった。仕方なくスマホを選択している状況しかなく、これが安かろう、悪かろうのイメージとなり、格安スマホが氾濫し、危機的状況にある。MVNOの課題を払拭できるのが、VAIOブランドのスマートフォンになる」とコメント。

「格安スマホが氾濫し、危機的状況にある。MVNOの課題を払拭できるのが、VAIOブランドのスマートフォンになる」とコメント

VAIOブランドのスマートフォンの発売は2月に

 また、三田社長は、「VAIOのスマートフォンは、当初2014年12月4日に発売する予定であり、できればそのタイミングで投入したかった。だが、2015年2月に発売となったことで、準備に向けた時間を取れたこと、SIMロック解除の義務化の直前のタイミングで、グローバルモデルであり、ブランド力を持った最先端モデルを投入できる点はいいことだと考えている。

日本通信の三田聖二社長

 これまでのMVNOから選択できるスマホは、二流のスマホばかり。アップルに次ぐブランド力を持つVAIOを提供することで、今のMVNO市場における課題が解決できる。これからの6ヵ月間は非常に面白くなる」などと述べた。

 なお、VAIOブランドのスマートフォンの発売が2月にずれ込んだ理由として、「世界第2位のタッチパネルメーカーが会社更正法を適用し、スマートフォンの設計変更を行ったため」(福田副社長)とした。

 決算発表の席上では、VAIOブランドのスマートフォンのパッケージを初めて公開してみせ、「VAIOスマートフォンの発売に向けて十分な準備を進めている」と自信をみせた。

日本通信の三田社長は、パッケージの写真を初めて公開

日本通信の福田尚久副社長がVAIOスマートフォンの“パッケージ”の現物を公開

パッケージの中身


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