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入門から上級まで! ネットワークカメラ設定特集 第3回

無料でもできる!? 古いiPhoneを監視カメラとして活用する技

2015年01月29日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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ルーターの設定を変更してiPhoneにポートを開く

 「ipCam - Mobile IP Camera」は、初期設定では80番ポートを利用する。ルーターの説明書を参考に、ルーターの設定画面を開こう。例えば、バッファローのWZRシリーズのルーターを使っている場合、「ゲーム&アプリ」の「ポート変換」から設定する。Yahoo!BBのルーターの場合は「詳細設定モード」から「ポート転送」で設定する。

 ここでは、光回線サービス「NURO」から貸与されているルーター「F660T」を例に操作方法を紹介する。まず、設定画面を開いたら「アプリケーション」→「アプリケーションリスト」をクリックする。アプリケーションを追加し、「IPカメラ」など適当な名称を付ける。プロトコルは「TCP」で、ポートはアプリの設定画面に表示されている番号を入力する。初期設定では80で、これ以外を開く必要はないので、「WAN」も「マッピングポート」の両方で「開始」と「終了」の両方に同じ「80」を入力する。続いて、「ポートフォワーディング(アプリケーションリスト)」を開いたら、iPhoneのプライベートIPアドレスを入力し、先ほど作成したアプリケーションを設定すれば完了だ。

 監視カメラを常用するなら、iPhoneのIPアドレスを固定する必要がある。自動取得の場合、iPhoneが再起動するなどしてネットワークが途切れると、プライベートIPアドレスが変わってしまう可能性があるからだ。まずiPhoneの「設定」から接続しているWi-Fiの「i」をタップして設定画面を開く。サブネットマスク、ルーター、DNSの値をメモして、「静的」を開く。ここに固定したいIPアドレスとメモした情報を入力すればいい。

「アプリケーションリスト」で、ポートを転送する設定を作成する。画面は「F660T」の場合

「ポートフォワーディング」でiPhoneのIPアドレスにポート転送を適用する

「設定」→「Wi-Fi」から接続しているSSIDの隣にある「i」を開く。現状の設定が表示されるのでメモする

「IPアドレス」に固定したいIPアドレスを入力し、それ以外はメモした内容を入力する

ビューワーアプリで遠隔監視する

 閲覧側の端末には「IP Cam Viewer Pro」をインストール。起動したら、「Manage Cameras」からカメラを追加。カメラの情報を入力すれば完了。映像が表示される。カメラが対応してれば、音声の再生も可能だ。ビューワー画面の右上のアイコンから、静止画をメールしたり、動画を録画することもできる。

「IP Cam Viewer Pro」をインストールする

アプリを起動する。3つのライブカメラがプリセットされているが、削除してもいい。まずは右下のアイコンをタップする

「Manage Cameras」をタップする

「Add Camera」から「IP Camera、DVR、NVR」をタップする

カメラ名を付けて、「Type」をタップする

「iOS」、「ipCam for iOS」を選択する

カメラアプリに設定したIDとパスワードを入力する

「Test」をタップして映像が表示すれば成功。「Save」をタップする

「Back」をタップする

カメラが登録できた

ピンチ操作で映像の拡大が可能。また画面右上のアイコンをタップすると、写真や動画を残せる

「設定」では、画面の向きや音声などの設定が行なえる

次ページでは、「1円もかけたくない!ポート開放も面倒! という人には……

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