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分散オブジェクトストレージ対応、高速IMAP検索機能を備えるPOP3/IMAP4サーバー

大規模向けメールサーバー「Dovecot」商用版が国内発売

2015年01月28日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 TwoFiveは1月26日、ISPや携帯事業者などの大規模システム向けPOP3/IMAP4メールサーバー「Dovecot(ダブコット)Pro」の国内販売とサポートを開始した。同社が販売する分散オブジェクトストレージや独自の日本語管理画面などを組み合わせ、提供する。

 TwoFiveは、長年にわたり大手ISP、ASP、携帯事業者の電子メールシステムインフラを設計、構築、サポートしてきたエンジニア企業。今回、フィンランドのダブコット社とディストリビューター契約を締結し、Dovecot Proを日本で初めて販売する。

 Dovecotはオープンソースソフトウェア(OSS)として開発されており、OSS版を含めると世界のメールストアの約50%で採用されているという。2階層構成による効率的な負荷分散や高い可用性が特徴で、膨大な数のユーザーが利用するシステムでも快適なメールボックスへのアクセスができる。

 商用版のDovecot Proでは、オブジェクトストレージとの接続プラグインが提供されるため、「Scality RING Organic Strage」などのローカルストレージのほか、Amazon S3、Microsoft Azureなどのクラウドオブジェクトストレージを利用して、大容量のメールサーバーを構築できる。なお、TwoFiveではScality RING Organic Strageも販売しており、Dovecot Proと組み合わせての提供も可能としている。

Dovecotはフロントエンド/バックエンドの2階層がステートレスに構成されており、フロントエンドはクラスタ構成が可能。また、Proはオブジェクトストレージとの接続ができる

 また、インデックスデータを2分の1~3分の1に圧縮し、IMAPアクセス時に高速なメール検索を可能とする「高速サーチ機能」も2月から提供開始する予定。これにより、モバイルデバイスの普及により利用が増えているIMAPアクセスへの対応を図ることができる。

 そのほか、TwoFive独自の付加価値を付けるために、「OpenLDAP」ベースのLDAPや、「Modoboa」ベースの日本語化された管理ソフトウェアも提供するとしている。

GUIが日本語化されたModoboaベースの管理ソフトウェアも提供される

 販売価格(税抜)は、34万5000円(500メールボックス)からとなっている。

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