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マネしたくなる海外企業の美しいHTMLメールまとめ (1/2)

2015年02月04日 11時00分更新

文●Web Professional編集部

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 Gmailに代表されるWebメールの利用拡大や、スマートフォン、タブレットの普及など、メールの閲覧環境は大きく変わっています。従来はテキストメールが大半だった企業の「マーケティングメール」も、ここ数年で写真やイラストをふんだんに使ったHTMLメールへの移行が目立ってきました。

 ここでは、海外の先進的な企業が発行しているマーケティングメールの事例を業種別に紹介します。デザインやコンテンツなど、HTMLメールへ移行するときの参考にどうぞ。

Really Good EmailsCampaign MonitorEmail-Galleryをもとに作成。


ファッション/アパレル


Burberry

 ファッションブランド「バーバリー」の、米国における秋冬コレクション・キャンペーンメール。モデルや中央のタイトル部分は1枚の画像で構成されていて、キャンペーンページへの誘導に特化しています。下部の文字で書かれたサイトやSNSへのリンクは個別に設定されています。

Chanel

 服飾、化粧品、香水など、幅広く展開しているシャネルの商品紹介メール。ぱっとメールを開いたときに目を引く大胆なビジュアル使いです。この例のように、シャネルのメールは1の商品写真を訴求するパターンが多いようです。ロゴはトップページ、SNSアイコンは該当ページへそれぞれリンクが設定されています。

SWAROVSKI

 ジュエリーで著名なスワロフスキーの新年メール。挨拶が冒頭に入り、製品、SALEなどデザインでブロックごとに分けていて見やすいメールです。画像にある「>>」マーク部分をクリックすると、該当リンク先が表示されます。

VANS

 日本でも展開している米国のスニーカーメーカー「VANS」の会員向けメール。Webサイトのように、ヘッダーに男女、子ども向けなどのテキストリンクを設置しているのが特徴です。メインコンテンツはおすすめ商品を写真付きで紹介して、販売サイトへリンクしています。


小売


Nordstrom

 米国の大型チェーンデパートの1つ、ノードストロームのキャンペーンメール。ヘッダーはWebサイトのようですが、コーディネート写真を大きく配置し、インパクトのあるデザインになっています。クリスマス用にオンラインで100ドル以上購入すると送料無料になることも訴求。

Amazon.com

 米国版Amazonの注文確認メール。Amazon.co.jpの確認メールもHTMLメールですが、米国版では「この商品を買った人はこんな商品も買っています」の表示もあります。


食品


COCA-COLA

 コカ・コーラの登録者向けメール。公園整備、ペットボトル原材料、自転車への支援といったCSR情報やコーポレートメッセージを発信しています。投票やさらに詳しい内容へのリンクはボタンのほか、画像にも設定されています。

PEPSI

 ペプシの登録者向けメール。コーポレートカラーをあしらい、1つ1つの要素を大きめのブロックとして整理・構成しています。ダイエット商品、アメフトとの連携、アーティストの動画など多くの情報があります。

「HTMLメール」から「レスポンシブEメール」へ

 HTMLメールはPCで読まれることを前提に考えられてきました。しかし、時代はスマートフォン全盛。スマートフォンで表示が遅い、押せないボタンがある、そもそも正確に表示されないHTMLメールは読まれません。

 そこで、PCでもタブレットでもスマートフォンでも読みやすいHTMLメールの新しい考え方「レスポンシブEメールデザイン」が注目されています。レスポンシブEメールデザインの考え方、実際の作成方法については『レスポンシブEメールデザイン マルチデバイス時代の魅せるメルマガの作り方』(KADOKAWA刊)で効果測定も含めて詳しく解説。これからのキャンペーンメールを考える参考になる1冊です。

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レスポンシブEメールデザイン マルチデバイス時代の魅せるメルマガの作り方

  • 著者:こもりまさあき
  • 価格:本体2,400円 (税別)
  • 発売日:2014年1月16日
  • 形態:A5型 (184ページ)
  • ISBN:978-4-04-870668-1
  • 発売:KADOKAWA

[著者プロフィール]
こもりまさあき
1990年代前半に都内のDTP系デザイン会社にてアルバイトをはじめる。大学卒業後そのまま正社員となり、入出力業務、デザイン業務、ネットワーク関連業務に並行して従事。2001年、会社を退職しそのままフリーランスの道へ。DTPからWebサイトの企画・制作からサーバ管理、テクニカルライティングやセミナー講師として活動中。案件ごとに業務内容や立ち位置が異なるため、職域的な肩書きはなし。執筆多数。

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