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他にはないキャラクターはイヤフォン沼にはまるきっかけ?

1万円台のチタン製イヤフォン「TITAN 1」は広帯域な音が魅力

2015年01月25日 12時00分更新

文● 四本淑三、写真●篠原孝志(パシャ)

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 DUNU-TOPSOUNDの「TITAN 1(タイタン ワン)」は、ダイナミック型ドライバーの振動板にチタンを使ったイヤフォンです。

 イヤフォンのダイナミック型ドライバーの振動板には、通常は薄い樹脂フィルムが使われています。最近ではAedle社の製品で「VK-1」というチタンの振動板を使ったヘッドフォンもありますが、カナル型のイヤフォンでは聞いたことがありません。

 ホームオーディオの世界では、スピーカーのツイーターなどの振動板に様々な金属が使われ、昔から音の違いが云々されてきました。もちろんイヤフォンも振動板の材質によって音は変わるはずです。果たしてTITAN 1はどんな音がするのでしょうか?

DUNU-TOPSOUNDは台湾に本拠を置くメーカーで日本国内ではサウンドアースが扱う。TITAN 1はeイヤホンの通販サイトで1万5980円

良好な装着安定性と着脱性

 TITAN 1のドライバー構成は、ダイナミック型ドライバー一発というシンプルなもの。外観は、ソニーのMDR-EXシリーズ以降、よく見かけるタイプのデザインです。ダイナミック型ドライバー一発で、ドライバーユニットとカナル型のノズルにオフセットを付け、装着安定性を狙うとこの形になるということでしょう。装着感や着脱性はソニーの製品と大差なく快適です。

 ハウジングタイプは密閉型ということになっていますが、ノズル以外の部分にもサウンドホールがいくつも開いていて、遮音性は期待できません。ただしノズルと耳道の間はイヤーピースによって密閉されているので、通常のインイヤー型に比べて低域のロスはありません。この点でも前述のソニーの製品に近いタイプのイヤフォンと言えます。

 ハウジングとプラグ、ケーブルのY字分岐のパーツは金属製で、全体のフィニッシュはまずまず。左右をわかりやすく示すため、ハウジング外周に赤と青でマーキングされていますが、このデザインのイヤフォンは自然と装着方向が規正されるため、色分けはない方がすっきりしたかもしれません。

 DUNU-TOPSOUNDの他の製品と同様、例によってサイズの異なるイヤーチップがいくつも付属していて、好みに合わせてフィッティングできるようになっています。

ノズル以外の耳孔に入らない部分にもサウンドホールが開いています

ケーブルの被覆はファブリック。プラグはL字型で接点は金メッキ処理されています

サイズの異なるイヤーチップ3種と、標準ステレオフォーンへの変換ブラグ、クリップ、キャリングケーズが付属します

(次ページでは、「肝心の音質は?」

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