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業界人の《ことば》から 第127回

200gの洗濯機、着せ替え型の冷蔵庫、新参者ハイアールの革命

2015年01月22日 09時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「私は、よそ者で、新参者。だが、新参者だからこそ見える視点で家電業界に革命を起こす」
(ハイアールアジア・伊藤嘉明社長)

 ハイアールアジアは、世界一小さい洗濯機と位置づける「コトン」をはじめとする新製品および新サービスを発表した。

 ハイアールアジアは、中国ハイアールにおいて、日本およびシンガポール、マレーシアなど10カ国のビジネスを担当する地域統括会社。旧・三洋電機の洗濯機、冷蔵庫事業などを継承した会社であり、中国資本ながら社員の99%が日本人社員で構成されるという。

コトン

 今回発表したコトンは、重量200gという片手で持てる「洗濯機」だ。

 部分汚れやシミ汚れをたたき洗いすることができるのが特徴で、単4形電池3本で動作するため、外に持ち運んだり、レストランやオフィスに常備して必要に応じて使用するといった使い方が可能だ。

使用シーン

汚れが落ちる仕組み

 たたき洗いの動作をする際に音がコトコトと鳴ること、そして、この製品を開発したR&Dセンターが京都にあり、それにちなんで「古都」としたことから、この製品名が生まれた。

 昨今では、掃除機が布団用掃除機の登場などにより、一家に複数台を設置するといった動きが出ている。コトンは、これまでは一家に1台だった洗濯機に、2台目需要を生む製品になると見込むほか、レストランをはじめとする店舗や、医療施設、オフィスなど、これまで洗濯機が設置されていない場所にも導入が図れると期待を寄せる。潜在需要は年間100万台規模に達すると予測する。

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