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NSX実装で仮想ネットワークでトラフィック分離など先進的なネットワークサービス

「VMware vCloud Air」がクラウドDR、NSX、VPCなど強化

2015年01月22日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 ヴイエムウェアは1月21日、同社の提供するクラウドサービス「VMware vCloud Air」のサービス強化を発表した。クラウドを活用した災害復旧(DR)サービスやネットワークサービスを機能強化したほか、クレジットカード払いで利用できるオンデマンド型仮想プライベートクラウド(VPC)サービスの一般提供を開始した。

 クラウドDRサービスである「vCloud Air Disaster Recovery」は、vCloud Airデータセンターを使って障害発生時のフェイルオーバー環境を提供するRaaS(Recovery-as-a-Service)ソリューション。「vSphere Replication」ベースで構成されており、VMware vSphereの顧客が容易に導入できるようになっている。

 今回、新たに「ネイティブフェイルバックへの対応」「複数世代のリカバリポイント」「セルフサービスによる自動化」の機能が追加された。ネイティブフェイルバック対応では、vCloud Airにフェイルオーバーした環境を、ネットワーク経由でユーザーのプライマリ環境に複製し、通常のシステム運用を再開できる。

 ネットワークサービスでは、仮想ネットワーク基盤の「VMware NSX」を実装し、より先進的な機能を提供する。具体的には、セキュリティグループの定義によるネットワークトラフィックアイソレーション(トラフィック分離)、BGP/OSPFベースのルーティングへの対応、ネットワーク拡張性やVPN機能強化などがある。

 vCloud Air Virtual Private Cloud OnDemandは、既存の月額制サービス「vCloud Air Virtual Private Cloud(vCloud Air 仮想プライベートクラウド)」とは異なり、オンライン/クレジットカードで利用登録ができ、従量課金モデル(1分単位)で利用できるVPCサービス。仮想CPU×2、8GBメモリを備えた仮想マシンで、1時間あたり0.17ドルから。

 今回発表されたサービスのうち、vCloud Air Disaster Recovery(2015年第1四半期から)とネットワークサービス(2015年上半期から)は、まず米国および英国のデータセンターで提供開始される。日本データセンターでの提供開始時期については未公表。またvCloud Air Virtual Private Cloud OnDemandは、現在利用可能になっている。

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