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環境にやさしい植物油が各種機械に利用されるかも

金沢工大、植物由来の磁性流体を開発

2015年01月19日 18時56分更新

文● 行正和義

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磁性流体(左:鉄粉濃度85wt%)と磁性流体を用いた伝達応力測定装置(右)

 金沢工業大学は1月19日、植物性油をベースにしたMR流体(磁性流体)の開発に成功したと発表した。

 磁性流体は油の中に鉄粉を混合した液体であり、磁気を加えると粘度が変化することから、クラッチやブレーキ、ショックアブソーバーなど応用範囲は広い。油中の鉄粉が沈降して利用できなくなるのが実用化に阻害要因となっているほか、多くの磁性流体は鉱物質オイルを用いているため環境によくないという問題があった。

 金沢工業大学が開発、かんでんエンジニアリングによって生産される磁性流体は、比較的容易に入手できる菜種油などの変性油を用いる。生分解するための環境にも優しく、寒冷地でも使用できる。鉄粉の沈降に関しても、独自技術により解決済みという。現在かんでんエンジニアリングより評価用サンプルの提供を進め、機器にあった磁性流体の生産を進めている。

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