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2014年CPUクーラー最強王座決定戦 第2回

安価かつ高性能! 2014年CPUクーラー王座決定戦【第2回】

2015年01月21日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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対角線上にファンをレイアウトした
CoolerMaster「Hyper D92」

 2014年11月に登場したCoolerMasterの久々の新作となる「Hyper D92(RR-HD92-28PK-J1)」は、2基の92mmファンを対角線上に配置したユニークなデザインのサイドフロー型になる。

●対応ソケット:LGA775/1150/1155/1156/1366/2011/2011v3、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2
●寸法/重量:128.9(W)×96.9(D)×146.4(H)/約636g
●ファン回転数:800~2800rpm ±10%(PWM制御)
●風量:15.7~54.8CFM ±10%
●ノイズ:10~33dBA
●実売価格:6300円前後
●製品情報URL:http://apac.coolermaster.com/jp/product/Detail/cooling/hyper-series/hyper-d92.html

 対角線上にファンを装備することで放熱面積を増やし、背の高さを146.4mmに抑えた“ファンクロスセットアップデザイン”や4本のヒートパイプが直接CPUに接する“ダイレクトコンタクト・ヒートパイプ”が特徴だ。

上から見るとよく分かる“ファンクロスセットアップデザイン”が最大の特徴。同じコンセプトを採用したクーラーは、2009年に「Hyper N520」が登場している

 120mmや140mmファンよりも回転数が高くなる92mmファンとあって、ファンノイズはかなり大きくなっている。Silent Modeのアイドル時こそ、33.2 dBAと暗騒音値に近い数値になったが、ファンが100%近くで回転する高負荷時はバラック状態だと、「V8 GTS」と同じく50 dBA台の爆音になってしまう。

 ファン低速回転時の静音性やヒートシンクの放熱性は悪くないので、800~1200rpmで回転するように、CPU温度/回転数をUEFIやファンコントロールツールで設定して使うのがいいだろう。

 ただ、6300円前後という価格は高い。全高150mm以下のCPUクーラーしか搭載できないPCケースでサイドフロー型が欲しい人向けと、かなりニーズが限られる製品だろう。

アイドル時(Standard Mode)
  CPU温度 チップセット温度 メモリー温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  36 ℃ 26.4 ℃ 26.5 ℃ 32.3 ℃ 55.2 dBA 2657 rpm
純正より +9.0 ℃ -5.2 ℃ +0.9 ℃ +1.7 ℃ +20.1 dBA +1007 rpm
高負荷時(Standard Mode)
  CPU温度
(最高)
チップセット温度 メモリー温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  83 ℃
(94 ℃)
26.4 ℃ 39.4 ℃ 35.7 ℃ 53.2 dBA 2657 rpm
純正より -10 ℃
(-4.0 ℃)
-8.0 ℃ -4.8 ℃ -1.0 ℃ +14.7 dBA +555 rpm

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

アイドル時(Silent Mode)
  CPU温度 チップセット温度 メモリー温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  39 ℃ 30.8 ℃ 28.6 ℃ 33.8 ℃ 33.2 dBA 1048 rpm
純正より +12 ℃ -0.8 ℃ +3.0 ℃ +3.2 ℃ -1.9 dBA -602 rpm
高負荷時(Silent Mode)
  CPU温度
(最高)
チップセット温度 メモリー温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  86 ℃
(96 ℃)
27.3 ℃ 40.2 ℃ 36.2 ℃ 53.2 dBA 2636 rpm
純正より -7.0 ℃
(-2.0 ℃)
-7.1 ℃ -4.0 ℃ -0.5 ℃ +14.7 dBA +534 rpm

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

→次のページヘ続く (DEEPCOOL「LUCIFER V2」

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