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「ALPHA 1」の肝はエンジニアリングや音に価値を見いだせるか

マニアックな意欲作、開放型でハイブリッド構成イヤフォンを試す

2015年01月18日 12時00分更新

文● 四本淑三、写真●篠原孝志(パシャ)

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 高コストパフォーマンスなハイブリッド型イヤフォン「DN-1000」でおなじみ、台湾のDUNU-TOPSOUNDから、またしても斬新な新製品「DUNU ALPHA 1」が発売されました。すでに2014年11月末から店頭に並んでいますが、いくつもの新機軸を盛り込んだ製品です。

 特徴は3つ。まず、16mmの大口径ダイナミック型ドライバーを使ったインイヤー型であること。そこにバランスド・アーマチュア型ドライバーを追加したハイブリッド構成であること。そのハイブリッド構成にも関わらず開放型の設計を採っていることです。

 密閉型のカナル型では、ダイナミック型とバランスド・アーマチュアのハイブリッドは珍しくありません。しかしインイヤーの開放型というのは、少なくとも量産品では聞いたことがありません。

 開放型インイヤーイヤフォンの欠点は遮音性がないことです。そしてプアな低域や、伸びないハイエンドといった不満もあります。その音質に対する不満を、大口径ドライバーと高域の得意なバランスド・アーマチュア型ドライバーで改善するという狙いでしょう。

 イヤフォンに詳しい方なら、そのメリットやデメリットもある程度予測が付くかもしれません。しかし、それを実際の製品に落とし込んだ場合どうなるのか。発売前からお借りして、3ヵ月ほど使ってみました。

DUNU ALPHA 1の日本国内販売代理店はサウンドアースで、価格はヨドバシ.comで2万4800円(ポイント10%還元付き、2015年1月17日現在)。1万円を超える製品が珍しい開放型としては、かなり高価な製品です

(次ページでは、「付属のフィンやリングを使ってフィッティング」

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