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2014年、エンジニアが最も気になったネット業界のワードは「3Dプリンター」と「ウェアラブル」

2015年01月14日 20時00分更新

文● ReadWrite Japan編集部 via ReadWrite

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今年はどうなるだろう?

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リクルートテクノロジーズが、去年12月にITエンジニア441名を対象に行ったアンケートの結果が発表された。「2014 年に最も気になったネット業界のワード」の1位は「3Dプリンター」(21.3%)で、次いで2位が「ウェアラブル端末」(19.3%)となった。昨年は、これら革新的な技術が身近に手の届く範囲で製品化されたことで、ITエンジニアたちの注目が集まったようだ。

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1位の「3Dプリンター」については、性能面の向上により工業用途だけでなく医療現場でも利用が増えたことや、低価格帯の製品が増え、個人でも購入可能となったことが影響したと見られる。また「銃を製造した人が捕まり衝撃を受けた」など3Dプリンターに関連した事件に触れる声も見られ、良くも悪くも関心を集めたことがうかがえる。

2位の「ウェアラブル端末」については、実際に去年は各社からウェアラブルデバイスの発表が相次ぎ、ウェアラブルの本格普及元年と呼ぶ声もある。「まだ不十分だが今後の性能に期待」「これから伸びそう」等、将来性に期待する意見も多い結果となったが、今年以降はアップルの参入によってさらにスマートウォッチに注目が集まりそうだ。

また「2015年に最も流行しそうなもの」については、1位が「格安スマートフォン」、次いで「3D プリンター」、さらに「スマートウォッチ」という結果だった。1位の格安スマートフォンに関しては、今年5月以降のSIMロック解除の義務化に伴い、SIMカードを販売するMVNO(仮想移動体通信事業者)の参入で価格競争が激化し、通信料が下がることも期待されているようだ。

最新技術を研究開発しているリクルートテクノロジーズの取組み

今回アンケートを行ったリクルートテクノロジーズでは、ウェアラブル端末やスマートデバイスを初め、最新技術を用いた独自の研究開発を行っている。既存の技術を使ってシステムを開発・運用するだけでなく、新しい技術を開拓したり次のトレンドをいち早く察知したりする中で、本来のサービスに活かせるソリューションを生み出すことが重要であると考えているという。

ReadWrite Japanでも過去の記事で紹介したものもあるが、リクルートテクノロジーズの最新技術を使ったこれまでの研究開発の取組みをいくつか紹介しよう。

◆ウェアラブル端末で未来レストラン

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最新のテクノロジーを活用するとどんなサービスが実現できるのか、レストランを題材に実験検証が行われた。スマートグラスを通じて目の前の空間にARメニュー表示、手元のスマートフォンでメニュー表示から会計まで実現、Kinectで手の動きを認識して注文、などといった顧客向けサービスの他、スマートグラスの顔面認証で顧客のプロフィールや過去の注文を表示させるなど、店員によるサービス向上を目的とした活用法が紹介された。

関連記事:スマートグラスの可能性を探る「未来レストラン」

◆自然言語処理で「パン田一郎」と会話

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LINEビジネスコネクトAPIを利用した、世界初のバイト探し会話型BOT「パン田一郎」のサービスを提供している。会話中の文章や質問をコンピュータで解析できる自然言語処理技術によって、「まるで中に人がいるかのような」コミュニケーションが実現されている。ユーザーは「パン田一郎」との会話を楽しみながら、『fromA navi』のバイト情報、バイトの際に役立つ情報を取得することができる。

関連記事:LINE公式「パン田一郎」ができるまで:(前編)

◆女性向けウェアラブルデバイス「Lily」を開発

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ウェアラブルデバイスは「先進的なユーザーに向けたハイスペックなマシン」というイメージがある中、女性をターゲットにしたデバイス「Lily」を開発した。スマートフォンとBluetoothで連動させ、「着信がきたら振動する」・「スマートフォンを置き忘れたらランプが光る」などの機能を実現できる。デザイン性を高める一方、機能をシンプルに抑えることで、ウェアラブルデバイスの新たな可能性を探求している。

リクルートテクノロジーズは、IT・ネットマーケティング領域の専門力・イノベーション力で、リクルートグループのビジネスを進化させることをミッションとして、これからも「次世代技術のR&D・新ソリューションの開拓」「ビジネスの実装」といったテーマに取り組んでいくという。

ReadWrite Japan編集部
[原文]


※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら


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