このページの本文へ

頼れるインスタントネットワークをエレコムで構築 第1回

スイッチからNASまでオールエレコムで危機を乗り切る!

引っ越し先がない?だったら会議室にネットワーク作っちゃえ

2015年01月21日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

会社の合併や部署異動で社内のレイアウト変更は避けて通れない。ご多分に漏れずASCII.jpの編集部も年末にレイアウト変更を行なったが、引っ越し先のスペースが確保されてなかったというすごいミスが発生。果たしてASCII.jp編集部はこのピンチを切り抜けられるのか?

急遽、会議室にネットワークを構築!でも、スタッフの要望が意外と厳しくて困る><

※本記事の内容はフィクションです。

1日目午前 社内引っ越しでASCII.jp編集部のスペースがない

 空きスペースの確保しづらい社内での引っ越しはパズルのごとく難しい。新築オフィスへの引っ越しであれば比較的容易だが、社内引っ越しの場合は「いっせいのせい!」で什器の移動やレイアウト変更を済ませなければならない。しかも人事異動や組織改編後、なるべく速やかに、しかも業務への影響はきわめて短くという条件付き。ただですら複雑な部署の統廃合だが、会社同士の統合となるとその難易度はさらに増すことだろう。

 さて、年度末を避け、年末に急遽行なわれることになった社内引っ越しで、ASCII.jp編集部は、なんと引っ越し先がないというトラブルに見舞われた。本来、ASCII.jp編集部が配置されるべき“シマ”に、従来の部署がそのまま居座っており、しかも移動するという連絡を受けていないという。どうやらギリギリまでもめたレイアウトのせいで、バージョンが異なるレイアウト表が業者に渡っていたようなのだ。

「えー!席がないのは困るー」「うち引っ越しって言われてないから」

 レイアウトを担当した業務管理部は、もちろんASCII.jp編集部に平謝り。しかし、次年度の組織改編のタイミングまでレイアウト変更は難しいという。「とりあえず大会議室を使ってください!」という業務管理部の提案に対して、編集部側から出てきたのは「半年間、大会議室をオフィスとして使えないか?」という意見だ。Webメディアは記事を作り続けなければならないので、とにかくスピーディに腰を据えてPCに向かえる環境が必要なのだ。

 この無理難題とも呼べるこの社内インスタントオフィス化計画に前向きに対応したのが、TECH.ASCII.jpのオオタニである。

1日目午後 なにはなくともネットワーク構築

 WebメディアであるASCII.jpを運営し続けるため、編集部に必要なものはなにか? 究極的には記事を執筆・投稿するPC、サイトをホストするCMS、そしてネットワークだけあればよい。PCとネットワークさえあれば自宅でも、外出先でも作業できるのが、紙媒体の編集部との大きな違いである。逆にネットワークがなければ、CMSに記事を投稿できないので、編集部としての活動が一切停止する。そのため、ネットワーク構築が急務だ。

 元ネットワーク雑誌の編集担当だったオオタニは、さっそくDIYでのネットワーク構築をスタートさせることにした。レイアウト変更と年末の突貫作業で大忙しとなった情報システム部には、社内のCMSやインターネットにつなぐための上流回線のみを用意してもらい、編集部で機材を調達することに。しかも、レイアウトミスの負い目があるからか、業務管理部からはレイアウト変更で余った予算を割り当ててくれるという。こうなったら、ネットワーク雑誌編集者の腕の見せ所。昔とった杵柄で、いいところ見せてやろうじゃないの。

「会議室にネットワーク作るぞー」「大丈夫なんかなあ……この人」

 やる気満々の松岡修造気分で編集部のメンバーに聞いたところ、インターネットとLANを利用できる有線LAN、タブレットやスマートフォンで使える無線LANは欲しいとのこと。あとは業務用データを格納するNASを用意してほしいという。Dropboxのようなクラウドサービスだけでは容量も足りないし、性能面からしても、やはり編集部内にNASが必要なのだとか。せっぱ詰まっている割にはみんな意外ととわがままだ。とりあえずは社内の古い機材でしのげそうだが、なるべく早くリプレースしたい。

2日目午前 ネットワークはエレコムがいいんじゃない?

 では、実際にどんな機材が必要か? IPアドレス等は上位ネットワークから割り当ててもらえばよいので、基本的にはギガビットスイッチと無線LAN AP、データ保護機能を持ったNASが1台があればよい。問題は社内LANに接続されるため、「個人向けの製品を量販店で買ってくりゃいいじゃん」とならない点だ。

 通常、中小企業のネットワークは、部署ごとにVLANという単位でグループ化されている。また、スイッチ間であらかじめ複数の通信経路を用意しておくSTP(Spanining Tree Protocol)という機能を用いて、スイッチ間の接続が切断しても、継続的に通信できるようになっている。さらにスイッチの数が増えても効率的に管理できるよう管理機能も重要になる。このように中小企業で利用されるネットワーク機器は、接続台数が少ないスモールビジネスとはやや異なる要件を持っているのだ。そのため、企業ネットワークに接続されるスイッチは、単に通信できればよいという話でもないのだ。

 まずはスイッチだ。もちろん高価な製品は難しいが、編集部の人数を考えれば、24ポートのスイッチが必要だ。あとは社内LANに接続されるため、VLANやSTPには対応する必要がある。コンシューマー向けの安価なスイッチを量販店から買ってくればよいという話ではないのだ。でも、設定はWebベースでシンプルな方がよいし、できればファンレス・静音。そんな要件で俎上に上がったのが、エレコムのWebスマートスイッチだ。

Webベースの設定が可能なレイヤー2スイッチ「EHB-SG2A08-PL」

 そういえば、エレコムは法人向けの無線LAN AP「WAB-I1750-PS」も以前使ったことがある。なんといっても最新のIEEE802.11ac規格なので、最新スマホを使いたいわがままな編集部のメンバーにも文句を言われない。しかも、セキュリティ機能も充実しているので、社外の人が出入りする会議室の一角で利用しても安心だ。

IEEE802.11ac対応の法人向け無線LAN AP「WAB-I1750-PS」は以前、大谷がレビュー!

 NASもエレコムで揃えてしまおう。4ベイまでは要らないのが、RAIDによるデータ保護機能は必須。そこで、同僚の大塚がレビューしていた「NSR-MS2BLBシリーズ」を使うことにした。90MB/sと高い性能を持つほか、ホットスワップでHDDの交換も可能。同時アクセス32人とのことなので、十分なスペックだ。

エレコムのNAS「NSR-MS2シリーズ」は大塚がレビュー済み

 エレコムの法人ネットワーク機器やNASであれば、高いコストパフォーマンスでありながら、有線・無線LANのラインナップも充実している。標準で3年間の保証が付くほかデリバリー保守やセンドバック修理などにも対応する。そうと決まったら、さっそくオーダー。次回はいよいよネットワーク構築だ。

(提供:エレコム)

カテゴリートップへ

この連載の記事