Instagramは驚異の月間ユーザー数3億超え
カメラアプリ情勢早分かり! 国内ではLINEcamera絶好調、Instagramは?
2015年01月12日 09時00分更新
『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。
スマホ・SNSの普及で利用拡大
2014年12月、Instagramの月間ユーザー数が3億人を超え、その6週間前に2億8400万人と発表されたTwitterのユーザー数を超えたことが話題となった。Instagramのユーザー数は過去9ヵ月で1.5倍に急増しており、日本でも登場以来、頻繁にメディアで取り上げられているカメラアプリだ。
SNSで写真を公開する機会が多いスマホユーザーにとって、簡単に写真が加工できるカメラアプリはとても重要だ。Instagramを含めたカメラアプリのシェアや利用状況について見ていこう。
まずは代表的なカメラアプリを見ていこう。冒頭でも述べたInstagramは、写真を加工・共有できるアプリとして2010年10月に米国で誕生。様々なフィルターが用意されている他、15秒の動画も作成できる。2012年にはFacebookに買収されている。
LINE運営のLINE cameraは2012年4月に誕生。豊富なスタンプ機能の他、プリクラのように目の大きさや顔の輪郭などを変えられるビューティー機能なども用意されている。2014年4月時点で全世界で8000万ダウンロードを突破、国内でも2200万ダウンロードを突破している。
スマホやSNSが普及したことによって写真を加工・共有したいというニーズが高まり、それを受けてカメラアプリが登場したといえよう。
国内ではLINE cameraが人気
ここからは、カメラアプリの具体的なシェアについて見ていこう。エンジニアtypeとApp Apeの調べによると、2013年時点でのカメラアプリシェアは、1位が「LINE camera」(25.44%)。大まかに言って、Androidスマホユーザーの4人に1人が利用している計算になる。
続いて、「無音カメラ(サイレントシャッター)」(21.28%)、「[高画質]良い無音カメラ」(4.67%)、「サイメラ(Cymera)カメラ&写真の効果」(4.21%)、「FxCamera」(3.64%)の順となっていた。「Instagram」は6位。
LINE cameraの人気には、LINEの影響が大きいだろう。撮影時に音がしない無音系のカメラアプリは、撮影時に周囲に気を遣わなくて済むという理由などもありそうだ。
Instagramは米国ティーンに一番人気のSNS
Instagramの米国での人気は高い。米投資銀行Piper Jaffrayのティーンエイジャーに対する調査「Taking Stock With Teens」(2014年秋)によると、利用しているSNSについての質問に対しての回答は以下のようになった。
利用率のトップはInstagramで76%。Twitter(56%)やFacebook(45%)を大幅に上回ったのだ。なお、2014年春はFacebookが72%とトップで、Instagram(69%)やTwitter(63%)を上回っていた。わずか半年でFacebookの若者離れが進み、Instagramが逆転し大幅に躍進したというわけだ。
利用しているSNSは?(米国10代への調査) | ||
---|---|---|
サービス名 | 2014年春 | 2014年秋 |
69% | 76% | |
63% | 59% | |
72% | 45% | |
Printerest | 21% | 22% |
Tumblr | 21% | 21% |
Other | 30% | 21% |
Piper Jaffray調べ
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