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はよ出さんかい! 一般人から1億6800万円を集め、CESでも話題の360度カメラ 360cam by GIROPTIC:CES2015

2015年01月09日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ編集部

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 クラウドファンディングのKickstarterでおよそ3900人から141万ドル(約1億6800万円!)という巨額の資金を得たプロジェクトが「360cam」だ。防水機構を備え、フルハイビジョン画質で360度を撮影できる、いわゆる「全天球カメラ」。価格は499ドル、6万円ほど。現在もウェブページで注文を受け付けている

 画角185度の魚眼レンズで撮影した画像を組み合わせることで360度を構成する。写真やビデオはmicroSDカードに記録するか、Wi-Fiにつないでアップする。三脚などカメラアクセサリーを取りつけられるだけでなく、別売りのアダプターを使って電球のソケットにさしこみ、防犯カメラとして使うこともできるようになっていた。

 ユニークな360camは、360度をぐるっと見渡せるゴーグル型のディスプレイ「オキュラスリフト」に夢中になっている人々をたちまちのうちに引きつけたが、問題は出荷が遅れていることだ。当初は昨年11月の出荷を予定していたが、まだ製品は誰のもとにも届いていないようだ。

 開発しているのはフランス出身のスタートアップGIROPTIC。前進となった360度カメラ「Girocam」は、製品のクオリティーの低さから販売中止になってしまった。当時からは経営体制が代わって(具体的には代表が現在のリチャード・オリエCEOになって)生まれかわったという話もある。

 米ラスベガスで開催されている家電見本市「2015 International CES」に展示されていた異星人のような姿を編集者が確認しているので、出荷が近付いていることは間違いない。

 開発チームは昨年12月、Kickstarterに「生きてる……生きてるよ!」とやけにテンションの高いコメントを出すとともに、「最初のバッチに100%成功したよ、イエーイ!」と嬉しそうに告知。「2015年の最初期にはすべてがそろうはず、待っててね!」と元気に宣言している。早く出資者のみんなを喜ばせてあげてほしい。


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