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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第57回

5分でわかる、UXって何? アプリとマジックの関係

2015年01月16日 09時00分更新

文● 前田知洋

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 UXとは「ユーザー・エクスペリエンス(User Experience)」のこと。「使い心地」や「満足度」なんて言われることもありますが、スマートフォンでも人気の出るアプリやゲームはUXが優れています。一方で、コンビニなどで見かけるATMや、何度言い直しても目的地を認識しないカーナビなどのUXは、あんまり良くありません。ATMでは「昔のファミコンかっ!」みたいな画面に遭遇することがありますが、まぁ、あれは満足度というより、お金がちゃんと出て来ればいいんですけどね。

 スマートフォンのアプリといえば、ミクシィの時価総額を200億円から4500億円へと20倍に引き上げた「モンスターストライク」。「引っ張って弾いて攻撃」、「長押しでモンスターの詳細」「卵が割れてモンスターが出る」などのギミックはもちろんのこと、ユーザーがゲームを知ってインストールするまでのUXが優れています。TVCMだけでなく、「ゲームを友人に紹介」など、アプリのストアのランキングの上位にアプリが表示される仕掛けもよく出来ています。こうした、操作画面以外でのUXも注目されるようになりました。

「UXって、なんだかよくわからない」という方は…

 「UXって、なんだかよくわからない」という方は、下の画像をご覧いただけると多少わかりやすいかもしれません。UXは、日本語なら、アプリやゲームなどを「操作したときのユーザーの気分レベル」とも言い換えることができます。

 たとえば、筆者の感覚では、ATMなどは「使える~便利」の間のレベル。駅の券売機なら「使える~便利」、suicaなどの電子マネーとの合わせ技で「満足~快適」レベルになるかもしれません。冒頭でも触れたカーナビは「使える」レベル。まぁ、これは「音声認識」や「停車中にしか設定ができない」という限られた条件のUXであることもその理由です。もし、乗用車にも、航空機に使われているグラスコックピットが採用されると、かなりUXは向上すると思っています。

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