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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 ― 第49回

米国でiPhoneをT-Mobileに乗り換えた話 音楽ストリーミングが無料に

2015年01月07日 15時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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筆者がiPhoneを乗り換えたT-Mobileのショップは、ピンクのテーマカラーでクールにデザインされている。年末、データ無制限のキャンペーン目当てに、2人連れで契約に訪れる人々が何組もいた

 2015年になりました。遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

 米カリフォルニア州・バークレーで3回目となるクリスマスとお正月を迎えました。米国では1月2日から平日としてスタートするので、イマイチお正月気分を満喫できずにおりましたが、始まってしまえば同じですね。

 日本では3日までを三が日といいますが、4日あたりからはアメリカでクリスマスツリーとして飾っていた生のもみの木が、その役割を終えて道路沿いに投げ出されるようになります。自治体がクリスマスツリーを回収して、資源として活用するそうです。

 さて、新年の挨拶も早々に昨年の話に戻り恐縮ですが、2014年中のチェックリストで最後に実行したのが、ケータイ会社の乗り換えでした。今まで使っていた最大手のVerizon Wirelessから、第4位のT-Mobile USAへ乗り換えたのです。会社のテーマカラーで言うと、赤からピンクへの変更というわけです。

Verizonは音声定額付きの新プランでは実質値上がり

 実は、この携帯電話の乗り換えについては、2014年中にずっと検討していたことでした。

 これまで使って来たVerizonは、古い料金プランのままにしていました。夫婦2台で通話部分を毎月700分共有し、2GBずつのデータパックをつけて、1ヵ月で約140ドルでした。

 Text(SMS)は1通あたり0.20ドル支払う必要がありますが、Textプランをつけるほど使わないので「なるべく使わない」という方針です。また、データ通信についてはテザリングは利用できないプランであるため、出先でMacを一時的にネットにつないだり、Google Glassなどを外出先で使うこともできません。

 では、なぜ古いプランのままにしていたかというと、Verizonの「More Everything」と呼ばれるデータ部分を共有するプランの場合、毎月の支払いが140ドルと設定すると、通話とTextは無制限になりますが、データは2人で2GBと半減してしまうのです。

 どうしても家族2人では、(音声定額付きの)新プランが実質値上げになる、というのは日本でも米国でも同じようです。

米国で4番目のキャリアであるT-mobile USA

 アメリカのケータイ会社は地域ごとに小さな会社も多数ありますが、主要なキャリアは4社です。

 最大手はこれまで使っていたVerizon Wireless。米国最強のネットワークに加えて、X-LTEというLTE-Advancedのサービスをいち早く立ち上げ、データのピーク速度もトップをうたっています。

 それに続くのがAT&T。米国で最も早くiPhoneの取り扱いを始めた「ローンチキャリア」として知られているGSM/W-CDMA系の企業です。ユーザー数も多いのですが、それゆえにネットワークは逼迫気味で、サンフランシスコ・シリコンバレーを含む地域「ベイエリア」ではあまり評判が良くありません。そのために3年前にVerizonを選んだ、という経緯があります。

 3位はSprint。ご存じの通り、日本のソフトバンクが買収したキャリアして知られています。iPhoneをデータ無制限で利用できるプランを残すなど意欲的な取り組みを進めていますが、生活者の視点からすると、ベイエリアでは特別な理由がない限り、選択肢に加えていないというのが現状です。

 そして4位がT-Mobile USA。プリペイド系の企業として有名でしたが、だんだんとポストペイのユーザーを増やしつつあります。魅力は料金の安さ、そして2年契約などのキャリア縛りがないことです。しかしiPhoneを割引価格で買うことはできず、SIMフリーモデルを買うことになります。

「Uncarrier」戦略で
インパクトあるサービスを打ち出すT-mobile

 こんな4社のラインアップの中で、細菌はT-Mobileに興味を持っていました。同社は“Uncarrier”という戦略で、既存の携帯電話会社の慣習を打ち破るサービスをリリースしています。

Uncarrier 4.0としてスタートした他社の早期解約金を全額負担する乗り換え促進プログラム。筆者の場合、2回線で合計430ドルの早期解約金がVerizonから請求されるため、これを負担してくれるのはありがたい

 特に2014年は「Uncarrier 4.0」からスタートしたのですが、これは筆者にとってもインパクトがありました。他のキャリアをやめてT-Mobileに移る際、2年縛りの間で解約すると発生する「Early Termination Fee(=早期解約金、いわゆる違約金)」をT-Mobileが負担するというもの。これでいつでもVerizonをやめることができるというわけです。

 その後も、Uncarrier 5.0(iPhone 5sを貸し出してT-Mobileのネットワークを体験できる)、Uncarrier 6.0(音楽ストリーミングサービス利用時、データをカウントしない)、Uncarrier 7.0(使わなかったデータ通信分を翌月以降に繰り越せる)、Uncarrier 8.0(Wi-Fiルーターの無料配布)と、インパクトのあるサービスを打ち出し続けました。

 中でもUncarrier 6.0の音楽のサービスとUncarrier 8.0のWi-Fiルーター配布は、筆者にとってT-Mobile移行を後押ししてくれました。

 さらにだめ押しとなったのは、ホリデーシーズンに展開していたキャンペーン。2回線で月額100ドルを支払えば、データ無制限のプランで利用できるというもの。データ無制限なんて日本でもなかなか契約できない中で、このキャンペーンにはやられました。ということで、T-Mobileに年末、移ったのです。


(次ページでは、「速度は……なかなか出るじゃないか!」)

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