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柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第55回

iPhoneで写真に矢印やコメントを簡単につけられる「Skitch」を徹底解説

2015年01月07日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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文字入れや図形での囲み、スタンプなども簡単!

 矢印だけでなく、テキストを描きこんだり、図形で囲んだりできる。種類は少ないが、マーカーのスタンプも用意されている。編集画面の左下のボタンでカラーを変更でき、右下のボタンでツールを変更できる。もちろん、1枚の画像にいくつでも書き込むことが可能だ。それ以外には、画像の回転とトリミング機能を備えている。

 共有画面の「説明文」をタップすると、画像にキャプションを入れることができる。ツールの文字入れと違い、小さい文字で画面下に表示される。要件によっては、ここに書いてしまえば、メールの本文などに書く必要さえなくなる。

 共有メニューから「その他のアプリ」を開くと、iCloudやプリントなど、ほかのアプリを選択できる。AirDropで共有することも可能だ。また、端末の「写真」やEvernoteに保存したり、クリップボードにコピーすることもできる。

「地図」を選択し、目的地を伝えてみよう。自分のいる場所に来てほしいなら「近辺」、場所を検索するなら「住所」を選択する

住所を入力し、目的地周辺を表示したら、右上の「スナップ」をタップする

左下のボタンをタップすると、色やツールの太さを選択できる

矢印の色を変更できた

画面上部の「…」をタップすると、注釈のクリアもしくは画像の回転が行なえる

画面上部のトリミングボタンをタップすると、画像を切り取ることができる

画面右下のボタンをタップするとツールを変更できる。上からモザイク、スタンプ(顔)、スタンプ(記号)、フリーハンド、図形、テキスト、矢印となっている

テキストを選ぶと、文字を入力できる。文字の大きさは、ツールの太さを選ぶのと同じ方法で変更できる

共有時に「説明文」をタップすると画面にキャプションを追加できる

メールで送信した画面。説明文は画像の下に表示される

「共有」メニューで左右にスライドすると、端末やEvernoteに保存できる「保存」や共有履歴の「よく使う」、イベントの出席者で共有する「予定」などが利用できる

共有メニューの「その他のアプリ」ではiOS 8の共有メニューを利用できる

コミュニケーションやブログで使う画像に最適

 ウェブページを取り込んで、気になるところにマーカーを引いたりスタンプを付けて保存するのもいい。ブラウザーを起動しなくても、「Skitch」内でウェブページを表示、キャプチャーできるのは便利だ。知人に伝えたいものがあるときに、○で囲んだり矢印でマーキングしてあればわかりやすい。わずかな一手間で、できるヤツと思われるかも。

 SNSやブログにアップする画像を編集するのにもぴったり。PCに画像を取り込むまでもなく、矢印やテキストを入れられるのだ。また、モザイクツールも用意されており、屋外で撮った写真に第三者が写っていたり、子供の写真をアップする際にプライバシーを保護できる。

「WEB」でウェブページを取り込み、フリーハンドでマーカーを引く

スタンプでワンポイントの注釈を入れる。テキストを入れたり、矢印の方向を変更することも可能

丸や四角で対象を描きこむこともできる

四角で選択した部分にモザイクを入れて、プライバシー保護

モード切替の一番右を選ぶと「設定」を開ける。「Evernote」と連携したり、表示するGoogleカレンダーを選択できる

画像をリサイズしたり、共有後に「写真」に保存するなどの設定が行なえる。右側に○を動かすとオンになる

 以上が、「Skitch」の説明書となる。モザイクの強さやフォントなどを変更することはできないなど、「Skitch」は画像編集アプリではない。とにかく簡単に画像に注釈を入れ、さまざまな方法で共有するためのアプリなのだ。活用法はアイディア次第。写真として残す画像でないなら、ガンガン使ってみよう。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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