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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第114回

2万円台のLTE対応格安スマホの速度をテストした

2015年01月06日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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文字入力で大きな差が出る
KC-01が安定して40秒台を維持!

 続いて文字入力テスト。こちらは片手操作で3回以下の文章をフリック入力する。

「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 予測変換は使わず、全文を入力。これもストップウォッチで計測する。過去のテストではハイスペックな最新機種を使っていると、大画面でも30秒台が出ている。今回の最速タイムと平均タイムは以下のとおり。

  Ascend G620S KC-01 freetel XM
入力プログラム FSKAREN Ver.3.1.3 iWnn IME Ver.2.4.0 iWnn IME Ver.2.4.4
最速タイム 46秒82 41秒86 52秒59
平均タイム 1分1秒11 46秒48 1分4秒19

 30秒台には届かなかったが、KC-01が最速で41秒台。平均でも46秒台と良い結果。これは本体サイズがコンパクトなおかげだろう。指がキーボード全体に届き押しやすい。押し間違いが少なく、修正もすぐ直せた。ただしキーレスポンスは、ハイスペックな機種と比べると“あと一歩”という印象だ。

ファーウェイ「Ascend G620S」

京セラ「KC-01」

freetel「freetel LTE XM」

 2位はAscend G620Sだが、本体サイズがやや大きいせいか誤入力が多い。筆者は右利きだが、左端のボタンが押しにくく「い」をフリックしたつもりで「あ」が入力されていたり、反応していなかったりとイライラ。キーレスポンスも遅いように感じる。ただし、日本語入力プログラムであるFSKARENのタブの切り替えは苦にならない。とはいえ使い慣れていないプログラムなので、慣れていればもう少しタイムが縮められた可能性もある。

 freetelのXMもG620Sと同じく、誤入力や誤反応が多い。さらにキーレスポンスがAscendと比べても、さらに悪いように思った。指の動きについてこれない感じが終始ある。この連載でいつも入力しており、慣れている文章なのだが、それでも疲れてくる印象だ。対策としては「ゆっくりフリック入力をする」とよいのだが、それでは時間がかかってしまう。

 このテストでは本体サイズの大きい2機種が、スペックが低いこともあって結果に影響したと言える。

起動の様子は3機種ともシンプル
KC-01が25秒前後でダントツ

 起動時間のチェックもストップウォッチを使い各機種3回計測する。一度電源を落とし、ボタンを押したところから、ロック画面が表示されるまでの時間を比べる。

  Ascend G620S KC-01 freetel XM
最速タイム 32秒89 24秒95 34秒92
平均タイム 33秒31 25秒15 35秒72

 結果はKC-01のタイムが圧倒的に短い。25秒前後でロック画面が表示される。大手キャリアのスマホでは、起動中に様々なロゴが表示されるが、KC-01ではAndroidのロゴ、次に京セラのロゴが各10秒ほど表示されてロック画面となる。他の2機種もそうだが、とてもシンプルな起動シーンだ。

 2位はAscend G620S。33秒前後。ファーウェイとAscend、Androidの文字が20秒ほど表示され、突然ファーウェイのロゴが格好良くアニメーションして表示。直後ロック画面となる。一見派手だが、歴代機種と比べればこれでもシンプルな起動だ。

 3位はfreetelのXMで35秒前後。起動画面は「freetel」と「Android」のロゴが白バックの画面にひたすら表示されて終わり。15秒ぐらいで一度画面が点滅するものの、それだけだ。起動シーンのシンプルさでは歴代トップだ(と言ってもメリットは特にない)。

 KC-01を含めて、タイムはこれまでの機種と変わらないが、起動時のシンプルさは格安スマホらしいと言える。

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