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常に高速でつながる、吊るせるタブレット

LTE対応のYoga Tablet 2は、クリスマスにもらって年末旅行に使いたい!

2014年12月20日 11時00分更新

文● 石井英男

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Atom搭載でパフォーマンスが大きく向上

 YOGA Tablet 2は、基本性能も初代機に比べて大きく向上している。初代YOGA TABLET 8/10では、CPUとしてMediaTek MT8125(1.2GHz)を採用、メモリーは1GB、ストレージは16GBであった。高解像度化を果たした「YOGA TABLET 10 HD+」では、Qualcomm APQ8028(1.6GHz)になり、メモリーは2GB、ストレージが32GBへと強化された。

 さらにYOGA Tablet 2では、CPUが従来のARM系からx86系、つまりインテルのAtom Z3745 (1.33GHz)へと変わっている。Atom Z3745は、自動オーバークロック機能の“インテルバースト・テクノロジー”を搭載しており、最大1.86GHzまでクロックが向上する。

 メモリは2GB、ストレージは16GBであり、初代YOGA TABLE 8/10に比べて、パフォーマンスは大きく向上している(ベンチ結果は後述)。なお、YOGA Tablet 2 LTEには、8型モデルと10型モデルが用意されているが、CPUやメモリなどの基本スペックは共通である。

最大下り150Mbpsでの通信が可能なLTEに対応

 さて、YOGA Tablet 2 LTEの最大のウリは、LTE/3G対応のワイヤレスWAN機能をサポートしていることだ。しかも、SIMロックフリー仕様なので、周波数帯などの条件さえあえば、キャリアにしばられず、格安SIMも利用できる。また、海外に持って行った場合でも、現地でSIMを入手すれば、そのままYOGA TABLET 2 LTEに挿して利用できるというメリットがある。

 SIMのタイプは“マイクロSIM”型で、カードスロットは、スタンドを回転させると現れる、カバーの下にある(マイクロSDカードスロットの隣)。

 対応周波数帯は、LTEがBand 1/3/5/8/19で、W-CDMA(3G)がBand 1/2/4/5/8、GSMが850/900/1800/1900MHzとなっている。国内のLTEサービスなら、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、Y!mobile(旧イーモバイル)、およびそれらの携帯電話網を利用するMVNO各社のサービスで利用可能だ(2GHz帯、1.5GHz帯、800MHz帯の周波数に対応。1.7GHz帯はなし。800MHz帯のFOMAプラスはAndroid版のみ)。基本的には、日本でLTEサービスを行っている事業者のSIMならほとんど利用できると考えてよいだろう。

 通信速度は、LTEが下り最大150Mbps、上り最大50Mbps、3Gが下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbpsとなる。

APN情報登録済みで、すぐに利用可能

 デフォルトで数多くのAPN情報が登録されており、対応するSIMカードを装着するだけで、すぐにワイヤレスWAN経由でのアクセスが可能になるが、APN情報が未登録であるMVNO事業者についても、APN情報を適切に設定すれば利用できる。

 ワイヤレスLANを利用したテザリング機能も搭載しているので、YOGA Tablet 2 LTEをWiFiルーター代わりに使うことも可能だ。試しに、筆者が持っていた楽天モバイルのLTE対応マイクロSIMをYOGA Tablet 2に装着してみた。楽天モバイルのAPN情報はデフォルトでは登録されていなかったので、APN情報を設定したところ、問題なく接続できた。

デフォルトで数多くのAPN情報が登録されている。こちらに登録されている事業者のSIMを使う場合は、事業者を選択するだけでOKだ

APN情報が登録されていない事業者でも、適切にAPN情報を設定すれば利用できる

楽天モバイルはNTTドコモの携帯電話網を借りているMVNOなので、ロック画面には「JP DOCOMO - NTT DOCOMO」と表示されている。また、左上にも、4Gという文字と電波強度のピクトグラムが表示されている

インターフェースやセンサー類も充実

 YOGA Tablet 2 LTEは、インターフェースやセンサー類も充実している。OTG機能対応のマイクロUSBポートとマイク/イヤホン端子を備えているほか、マイクロSDカードスロットも搭載する。

 カメラは、前面が160万画素、背面が800万画素であり、スペック的には十分だ。ワイヤレス機能としては、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0をサポートする。さらに、センサーとしては、加速度センサー、光センサー、デジタルコンパス、GPS、A-GPS、GLONASSを搭載しており、測位精度も高いので、カーナビとしても実用的に使える。バッテリ駆動時間は公称約18時間と長く、一日持ち歩いても安心だ。

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