ロイター通信の報道によると、米Facebook は2014年12月12日、同社のグラフ検索(Graph Search)の検索結果画面から、米Microsoftの検索エンジン・Bing を外したことが明らかになった。
Facebook検索結果から Bingウェブ検索結果を外す決定
Facebook が米国(英語)で提供してきたグラフ検索は、キーワードに合致するユーザーやスポット、アプリ、イベントなどを探し出す機能を提供してきたが、その検索結果画面には検索語句と合致する Bingウェブ検索結果もあわせて表示してきた。今回、その Bing枠が削除されることとなった。
世界最大のソーシャルネットワーキングサイト(SNS)はほんの数日前に Facebook Search (フェイスブック検索)を発表し、過去に投稿された記事をキーワード検索できる機能を発表したばかりだ。同社広報担当は Venture Beat の取材に対して「現在、Facebook Search の検索結果画面にウェブ検索を表示していない。我々はユーザーが Facebook で投稿・共有した記事を探し出せることに重点を置いているからだ」と Bing ウェブ検索の表示を停止した理由を述べている。
cf. Facebookグラフ検索を更新、過去の投稿が検索可能に
一方で、Facebook は Microsoft との提携関係を解消する意図はなく、今後も引き続き数多くの検索以外の領域で素晴らしい関係を維持していきたいとの意向も示している。Microsoft は2007年に Facebookへ2億4,000万ドル相当の投資をしている。
cf. Microsoftと Facebook が提携、ソーシャル検索を強化
単なるウェブ検索ではなく、友人と共有してきた経験の検索を
Facebook Search から Bingウェブ検索結果が外されたのは、「先日」(a while ago、Microsoft広報のコメント)とのことだが、その事実に気がついていたユーザーがほとんどいない事実が示す通り、インターネットユーザーにとって Facebook は検索をする場所として認識されていない。同社も市場における自社の立ち位置を認識しており、今後は友人関係を通じて経験・共有されてきた投稿を探し出すための検索技術開発に注力をしていく模様だ。
Facebook dumps Microsoft Web search results
http://www.reuters.com/article/2014/12/12/us-facebook-microsoft-idUSKBN0JQ2AY20141212
Microsoft confirms Facebook stopped using Bing search results
http://venturebeat.com/2014/12/12/facebook-no-longer-using-bing-search-results/