旅行に行くといつも「少しでも人と違う写真を撮りたい」と思う。観光地に行ってふと横を見ると立派なデジタルカメラを持っている人がいて、良い場所で撮影をしている。デジカメ自体のモデルも増えており、価格的に手を出しやすいタイプもあることから、カメラを持って出かける人が増えている印象だ。
ただ、みんながやっているからこそ、人とは違った写真が撮りたい。撮影したデータを見せるのがSNS上の友達や、ちょっとした知り合いだとしても、「この写真いいでしょう!」と言いたい。
そんな風に思っていたところ、偶然マカオに行く機会ができた。そこでずっと試してみたかったリコーの360度カメラ「THETA」で、マカオのいろいろなところを撮影してみた。
THETAにピッタリな街並みがあるマカオ
写真に入る前にマカオについて触れたい。マカオの正式名称は「中華人民共和国マカオ特別行政区」。香港と同じように中国の特別行政区となっている。土地面積はおよそ30.3km²で、東京の世田谷区の半分ほどとほぼ同じサイズの小さな半島だ。公用語は中国語とポルトガル語。日本からの直行便はマカオ航空の飛行機が成田国際空港と関西国際空港から出ており、どちらも週4便ある。時間は成田からであればおよそ4時間半で、関空ならおよそ4時間で着く。ほかの観光地にも興味があるなら、香港を経由してフェリーで行くという選択肢も取れる。
マカオというとカジノのイメージが強いが、それだけではない。ポルトガル統治時代に建てられた複数の建造物を含む世界遺産「マカオ歴史市街地区」や、巨大なリゾートホテル、ホテルに併設されたこれまた巨大なショッピングエリアが数多くある。ここ数年に完成した「City of Dreams」などのリゾート施設はおおむね、内部は豪華絢爛、外観はスタイリッシュでライトアップが超ド派手。夜景がとにかくまぶしい。
さらにこうしたリゾートは密集している。マカオ歴史市街地区にある建物も比較的近い位置関係に点在しており、ふらっと歩きながら写真を撮って回れる。
パノラマ写真が撮りやすく、絵になるのでTHETAと非常に相性がよいと思う。
(次ページでは、「THETAに自撮り棒を装着」)