見た目も中身も尖ったハイエンド機、ポータブル専業から新たな市場へ
Astell&Kern、実売160万円の「AK500N」でデスクトップオーディオ市場に参入
2014年12月12日 09時00分更新
アユートは12月11日、Astell&Kernブランドの新製品「AK500N」を国内で正式に発表した。2015年1月から完全受注生産を開始。受注後約1ヵ月で製品がユーザーの手元に届く。正確な受注開始日および価格に関しては未公開だが、1TB SSDを搭載したモデルで税込160万円前後の参考価格が提示されている。
AK500Nは7月開催のポタ研の会場でも試作機が披露されていた(関連記事)。立方体の一部を切り落としたような独特な外観を持つ。本体にはネットワーク機能やタッチパネル付き液晶ディスプレー、スロットイン方式のCDドライブなどを内蔵。CDの音楽データを本体内蔵のSSDに直接リッピングして保存できるほか、外付けのUSBドライブやDLNA対応メディアサーバー上のハイレゾ音源を再生するなど多彩な機能を備えている。
Astell&Kernブランドを展開する韓国のiriverは2012年に発表したAK100以降、高音質のポータブルプレーヤーに特化した製品を展開してきたが、AK500Nは同社初のデスクトップ機となる。ハイエンドポータブルプレーヤー「AK240」の設計で培った技術を盛り込んでおり、バッテリー駆動が可能だが、これは主にノイズ低減のため。基本的には据え置きで使い、パワーアンプやスピーカーを接続して楽しめる製品となっている。
なお、発表時期/価格帯未定のオプションとして、AK500Nと組み合わせて使用するパワーアンプ「AK500A」、AK500AとAK500Nに安定した電力を供給できる電源ユニット「AK500P」も導入予定となっている。発表会では、試作機と実機を使った世界初のデモも実施された。2015年早期の市場投入を目指している。