NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、クラウドサービスやオンプレミスなどの多種多様なアプリケーションを1つのIDで利用できる企業向けIDaaS(ID as a Service)「ID Federation」のトライアル提供を2015年1月9日より開始する。
ID Federationでは、NTT Comが提供するSaaSはもちろん、サードパーティーが提供するSaaS、ユーザーのデータセンター内を含むオンプレミスな環境にある業務アプリケーションなど、提供する事業者やオンプレミス/クラウドを問わず、まとめて1つのIDで各種業務アプリケーションへのシングルサインオンを実現する。サービスではさまざまなSaaSとの接続実績が豊富な米国Ping Identity社の技術・サービスを一部に採用。これにより、MicrosoftのOffice 365やCiscoのWebExなど、数百を超えるSaaSへのシングルサインオンも可能にする予定となっている。
基本的なID、パスワードによる認証、IPアドレスによるアクセス制限に加え、多要素認証においてはスマートフォンを用いたスワイプ認証も利用可能。さまざまな利用形態や端末環境に応じたセキュリティポリシーに対応できるよう、オプションメニューとして豊富な認証メニューを取り揃える。また、リスクの度合いに応じて認証レベルを変更するリスクベース認証を標準で利用可能。さらにActive Directoryと連携した認証も可能で、業務アプリケーションごとに管理していたIDやアクセスログの情報も一括管理できるという。
基本メニューは1IDあたり、月額料金100円(税別)。NTT Comが提供するSaaSへのシングルサインオン機能、パスワード認証、IPアドレス制限、Active Directory連携(AD FSによる認証連携)などが含まれる。オプションメニューによって多要素認証や業務アプリケーション、SaaSなどの追加が可能になる。
NTT Comは、トライアルを通して得られたノウハウやユーザーのニーズをもとに機能の精査を行なう。2015年3月末のサービス提供開始時には、上記以外の機能・メニューも追加する予定となっている。