タブレットの時代を見越したベンチマークソフト
ゲームや画像加工もテストのひとつに!
現在、タブレット市場ではiPadにAndroid、Windows 8.1を採用した製品が多く出回っている。スペックも価格帯ごとに異なり、搭載OSのバージョンやCPU、メモリーなど端末ごとにバラバラだ。そんなタブレットの性能を横断的に調べることができるのがベンチマークソフトである。インテルはタブレット向けのマルチプラットフォーム対応ベンチマークソフトの説明会を記者向けに行なった。
説明会でインテルが取り上げたベンチマークソフトは、BAPCoの「TabletMark v3」とPrincipled Technologiesの「WebXPRT 2013」、そしてChrome OS向けの「CrXPRT」の3つ。
これまでWindows専用だった「TabletMark」はバージョン3(v3)から、Windows 8.1、Android 4.3以上、iOS 7以上にも対応し、バッテリー駆動時間のベンチマークも計測できるようになった。タブレットで使用頻度の高いウェブブラウジングやメール送受信、写真やビデオの共有(SNSなど)、そしてビデオ再生の3項目によってバッテリー駆動時間をテストする。アプリ自体はすでにGoogle Playなどの公式ストアで配信されているが、iOS版はもう少し先になるとのこと。
もうひとつの「WebXPRT 2013」(ウェブエキスパート)は、HTML 5ベースのベンチマークを行なう。対応OSはAndroid4.3以上、iOS 7以上、Windows 8.1、そしてChrome OSの4つ。アプリ名のとおり、Webブラウザー上で写真加工、顔認識、株価、テキスト編集を実行してベンチマークを計測するものだ。なお、Flashには対応していない。現在、次期バージョンの「WebXPRT 2015」が開発中だという。
そして最後は「CrXPRT」(クロームエキスパート)。これもPrincipled Technologiesが開発したベンチマークアプリで、その名のとおりChrome OS専用だ。まだ開発中で、インテルによると2015年初頭にはリリースできるかもしれないとのこと。ベンチマーク内容はWebXPRTの4つに加え、DNA解析、写真加工、3D表示もテストされる。さらにHTML 5ベースのオリジナルゲームも収録されており、これでゲームのベンチマークも行なう。
普段、ベンチマークソフトのお世話になることは少ないかもしれないが、タブレット選びの参考にこれらのアプリを覚えておくといいだろう。