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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第181回

Boot Campもイケる! iMac Retina 5Kモデルを活用するワザ

2014年12月10日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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 10月に27インチiMac Retina 5Kディスプレーモデルが発表された。すぐに触れる機会があったのだが、ビジュアルのインパクトに圧倒された。歴史に残るモデルになることは間違いない。今回は、実機をお借りできたので、そんなiMac 5Kを活用する技と、ぽちっと購入してしまう自分への言い訳を紹介しよう。

衝撃的な高画質で感動すること間違いなし。ビジネスにもプライベートにも活躍し、クリエイティブ魂に火が付くこと請け合い

2mmの看板の中の数字まで拡大せずに視認できる

 27インチiMac Retina 5Kディスプレーモデルを初めて見た時は衝撃を受けた。実際、iPhoneやiPad、MacbookのRetinaモデルで高精細ディスプレーには慣れているのだが、それが27インチの大画面になっているのだ。解像度は5120×2880ドット、1474万5600画素の5K。4Kモデルを飛ばしての登場だ。

 デザインは現行モデルと同じだが、画像を表示しただけで違いがはっきりわかる。高解像度写真の描写力が格段に高くなっているのだ。動物の毛並みやマクロ撮影した昆虫の複眼の上に乗っている露、広大な夜景の細かい描写までそのまま見える。驚いたのが、ディスプレー上で2mmほどの大きさで映っている看板の中に書いてある数字まで読めたこと。もちろん3Dディスプレーではないが、あまりの高画質に立体感まで出ている。通常のディスプレーはよーく目を凝らすとピクセルが見えるものだが、iMac 5Kは見えない。

 筆者は別のところでも、高解像度を実感。この記事のために画面キャプチャーをUSBメモリーに保存したのだが、やけに時間がかかる。USB2.0ポートなのか? と思ったが、そうではなく単にファイルサイズが1枚20MB以上と大きかったのだ。

27インチ:3.5GHz Retina 5Kディスプレーモデル。直販サイトでの価格は25万8800円

解像度は5120×2880ドット

高精細なディスプレー。画面中央よりちょっと左下に白い車があり、その後ろに小さな白い看板がある

実際にiMac 5Kで見ると、看板の中に制限速度表示が見える。写真では伝わらないので、拡大してみた

AppStoreから「Retina DisplayMenu」をダウンロード

5Kでドットバイドット表示してみる

SafariにASCII.jpを横幅いっぱい、縦いっぱいに表示しても、この余裕。ちなみに、細かくて実用には向かないが、ぎりぎり文字は読み取れる

5Kのディスプレーはクリエイティブにしてくれる

 フルHDディスプレーでも解像度は207万画素。スマホの写真でさえ、縮小表示しないと画面に収まらない。しかし、iMac 5Kは1500万画素近いので、一眼レフで撮影した写真も等倍表示が可能。写真の腕に覚えのある人は感動すること間違いなし。筆者もサンプルの高画質データを見た時は震えが走った。しかし、期待して自分の写真を表示した時のしょぼさにはがっくりきた。カメラの腕と性能が足りなかったようだ。とはいえ、これでカメラを買い替える決心がついた。次のデジカメは画質にこだわって、大きなセンサーを搭載したモデルにするつもりだ。

 iMac 5Kの圧倒的な描写力は、自分もこの画面に値するものを作ってみたい、と思わせる。カメラを趣味にしている、もしくはしたいと考えているなら、カメラよりもiMac 5Kに予算を使った方がどっぷりはまるかもしれない。

 さらに向いているのが、動画編集。4K動画を等倍再生しながら、残りの部分で編集が行なえる。すでに4K動画を撮影するデバイスが次々と登場しているし、今後も増えることは間違いない。現在はフルHDもあれば十分に感じるが、将来のことを考えればできる限り高解像度で残しておく方が安心だ。ただ、4K動画を再生すると、素材によってはカクカクして、「ビデオの再生中にコマ落ちがありました。」と表示される。本格的に4K動画を編集するなら、メモリとできればCPUをアップグレードしておきたいところだ。

超高精細な描写。ライオンの5K写真を表示してみると、毛の1本1本が視認できる

小さなサムネイルでも、細かくきっちり描写されているので、被写体の判別が付けやすい

1510万画素の写真もドットバイドット表示でこのサイズ。縦はちょっと足りないが、横は余っている

「Final Cut Pro」で動画編集。4K動画を等倍表示で編集できる

標準スペックだと、動画によっては4K再生時にコマ落ちが発生することも

次ページでは、「Boot CampでWindows 10プレビューも動く」

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