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ロシア政府によるブロックの解決のため、GitHubが問題の「自殺マニュアル」をアクセス不可に

2014年12月12日 11時00分更新

文● Lauren Orsini via ReadWrite

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このマニュアルには、政府への挑発などの意図があるようだ。

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GitHubは自身のサービスをロシア国内のユーザーに再びアクセス可能とするため、ロシア政府からのブロック通知に従う方針だ。

通信と情報技術、マスメディアを監督するロシア連邦通信局(Roskomnadzor)が違法なコンテンツをホスティングしていることを発見したため、GitHubはロシア国内において完全にブロックされたと先週ウェブサイトによって報告された。問題となったのはロシア語で書かれた自殺を承認する内容のマニュアルである。GitHubの性質上、Roskomnadzorはこのマニュアルだけをブロックするのではなく、GitHubのサイト全体をブロックした。

GitHubは現在、1つの条件とともにRoskomnadzorに従っている。GitHubは、リポジトリにおけるすべてのブロック要求に透明性を維持する努力を続けながら対応する。リポジトリのReadmeでは、GitHubが今回のブロックには同意できないとしながらも、「国の主権を尊重し、ロシア人が違う文化的感受性を持っていることは認めるべきだ」と述べている。

「我々はインターネット検閲について心配し、透明性こそが価値であると信じている。ここに掲示を投稿することによって我々は、どんな内容がGitHubに保留されているかとその理由について、より正しく皆さんに伝えることができる」

発表がHacker Newsに投稿された際、ロシアのコメンテイターは、この自殺マニュアルが非常に風刺的な方法で書かれており、恐らくRoskomnadzorの注目を得て、ロシア人の言論の自由を妨害することが目的だろうと書いている。

「これらすべての自殺マニュアルは挑発だ」コメンテイターのwildchildは書いている。「何者かがそれをブロックさせるために、わざと自殺的なテキストを投稿してgithubを挑発した。なぜなら、roskomnadzorのやつらは判断や調査をすることなく、直ちにそういったサイトを塞ぐからだ」

トップ画像提供:Will Ockende

Lauren Orsini
[原文]


※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら


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