このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

真鍮製ハイレゾイヤフォンEHP-CH2000&軽量BTヘッドホンBT-OH05

ハイレゾ戦線に本気なエレコムの新型イヤフォンをチェック

2014年12月16日 11時00分更新

文● 二瓶 朗

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

EHP-CH2000とLBT-OH05

より快適な装着感と安定通信
ミドルレンジモデル「LBT-OH05」

 一方、LBT-OH05はミドルレンジのワイヤレスヘッドホン。LBT-OH04の特徴を併せ持ったうえで、さらなる性能向上を図っている。

Bluetooth対応のオーバーヘッド型ヘッドホン・LBT-OH05シリーズ。軽量で装着しやすく、かつ長時間の利用が可能だ

 注目すべきポイントは4つある。まず1つめは安定通信と高音質化だ。「Bluetooth Class1」に対応していて、受信距離が最大100mになっているから、大きめの自宅でも音飛びが起きるようなことは少ないだろう。さらに「AACコーデック」に対応することで、iPhone/iPadなど主にApple製品での高音質化を果たした。

 2つめのポイントは、本体内に直径40mmの大口径ドライバーを搭載していること。これにより、小型ヘッドフォンながら低域での表現がより豊かになっている。

 3つめのポイントは、その構造。耳に当たる本体部分とヘッドバンド部分が、3軸調整に対応した「ダブルジョイント構造」で接続されている。このダブルジョイント構造によって、耳への圧着感が増している。しかも重量は約98gと、100g切りを達成し、着け心地の良さに貢献している。

 そして4つめのポイントは、やはり連続再生時間。なんと16時間連続再生を実現しているから(AAC再生時は14時間)、就寝時や入浴時以外のほぼ1日をカバーできることになる。

このようにヘッドバンド部分を降り立たんでコンパクトにすることもできる

ヘッドバンドの頭頂に触れる部分はシリコン製。突起が通気性を確保するほか、製品カラーのアクセントにもなっている

耳に密着するイヤーパッドはLBT-OH04同様、表面素材にイミテーションレザーを採用しており、耳あたりは快適

装着してみると、ダブルジョイント構造によって耳への圧着感が良好。もちろん重量は気にならないレベル。これなら1日中音楽漬けでも問題なし

 また、ヘッドバンドの頭部が当たる部分にシリコンの突起を付けて通気性を確保していたり、折り畳みができて携帯が可能なところなど、痒いところに手が届くつくりだ。カラバリは、ヘッドバンドのシリコン部分にワンポイントの赤色をあしらった「ブラック」と、同様に青色をアクセントにした「ホワイト」の2色が用意される。

「ブラック」には赤色、「ホワイト」には青色のアクセントが効いている

操作系は右側に集中している

 製品価格はLBT-OH04シリーズが5980円、LBT-OH05シリーズが7980円(いずれもエレコム公式オンラインショップ価格/税別)。長時間装着を前提にした製品でこの価格は優秀なコスパといえるだろう。

 ちなみに遠藤氏によれば「ワイヤレスヘッドホンのハイスペックモデルも開発中です」とのこと。発売にはまだまだ時間がかかるとのことだが、より快適な着け心地の追求を図っているとか。こちらの製品の登場も心待ちにしたいものだ。

嗜好品の側面を持つハイスペックオーディオの世界に
「実用・汎用のエレコム」が殴りこむ

 2011年の地デジ化の影響もあったのか、ここ数年「オーディオビジュアル」においては「ビジュアル」面に長く陽が当たってきたように感じる。しかし高解像度への移行が一段落した昨今、ハイレゾ音源への注目が集まり始めるとともに、再び「オーディオ」面が面白くなってきたようにも感じる。今回、エレコムのハイスペックオーディオ参入もその潮流の1つとみるべきかもしれない。

 またスマホの普及によって、マニアに限らずごく普通の人が1日中音楽を聴くというようなライフスタイルも生まれつつあるようで、超軽量のワイヤレスヘッドホンの登場もまた時流に適したものなのだろう。

 ともかく、嗜好品の側面を持つオーディオ、特にハイスペックオーディオの世界に、実用・汎用が問われる周辺機器での豊富な経験、あらゆる量販店でさまざまな商品群を展開しているエレコムが本格参入することで、どのような化学変化が起こるのか、楽しみだ。

EHP-CH1000およびEHP-CH2000シリーズの主なスペック

LBT-OH04およびLBT-OH05シリーズの主なスペック

エレコム快進撃を支えるのは
海の見える高台の保養所だった!?

 取材スペースのオーディオシステムにも驚かされたが、そもそも取材場所自体が凄かった! 今回お邪魔したのはエレコムの大規模会議などに使われる保養施設。海を見渡す絶好のロケーションかつ、保養よりもバカンスという単語のほうがふさわしい内装で取材陣一同、竜宮城に連れて来られた浦島太郎状態でふらふら歩き回っていたのであった。

大広間の左手は見渡す限り海!

宿泊施設もこのクオリティー。部屋にはSSIDとパスワードが設定されており、無線LANも使いたい放題

この内装がデフォなんですよ、奥さん!

この風景を眺めながらの会議は捗りそうだ……

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ