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女性にとって好ましい肌の色も再現 - パナソニック、LED照明の取り組みを公開

2014年12月06日 09時00分更新

文● 大河原克行

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青色LEDに関するノーベル物理学賞受賞にあわせ
「光の三原色」特別ライティング

 パナソニックでは、東武スカイツリーと共同で、青色LEDに関するノーベル物理学賞受賞にあわせて「光の三原色」特別ライティングを実施する。

 期間は12月11日〜18日までの8日間。午後8時15分〜23時まで、約7分間の内容となっている。LEDの歴史が最後に青色LEDが開発された経緯を示すように、赤、緑、青の順番でLEDが点灯。3つの掛け合わせで白が表現され、その後に、すべての色が一度に点灯するシーンがメインライティングとなる。

 住宅用よび非住宅用を含む照明市場においては、出荷ベースの約70%がLED照明に変わってきているという。

 だが、現在利用されている照明全体を見た場合には、LED化率はわずか十数%に留まっており、「ストックベースでは、まだまだLED化の余地があり、置き換え需要は十分に存在する」(パナソニック マーケティング本部 都市環境商品営業企画部 照明商品グループ 非住宅照明チーム・松尾義則チームリーダー)と見ている。

パナソニック マーケティング本部 都市環境商品営業企画部 照明商品グループ 非住宅照明チーム・松尾義則チームリーダー

 日本照明工業会が打ち出した「照明成長戦略2000」では、CO2排出量などを抑えた「あかり文化の向上と地球環境への貢献」を打ち出すなかで、LED照明や有機ELによるSSL(Solid State Lightning)は、2020年にはストック市場で50%、フロー市場では100%にすることを目標にしている。

 「水銀使用量削減のための自主活動強化、あかりの質向上、あかりの価値空間の創造が、SSL化を推進することになる」(松尾チームリーダー)と語る。

 パナソニックでは、約800社の電材問屋、約9万社の電気工事店などを通じた販売チャネルを生かすほか、昨年度から新設した需要家、専門分野への直接提案部門を通じて、提案活動を加速。全国65ヵ所のパナソニックリビングショールームによる住宅向け市場への提案、東京、大阪の2カ所に設置したProfessional-Boxによる非住宅向けの提案を行なう体制を整えている。Professional-Boxには累計3万人が来場しているという。

 「今後は、中国やアジアといった海外市場への展開、自動車や電車、飛行機といった移動体分野への展開、農業分野や検査分野などのBtoBデバイスへの展開、映像と組み合わせて新たな空間を創出するソリューション型ビジネスモデルの創出に取り組み、2018年度には4000億円の売り上げ規模を目指す」(松尾チームリーダー)としている。


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