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AXISフォントにプロ版が登場、1万5525文字へ拡張

2014年12月04日 11時51分更新

文●Web Professional編集部

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 デザイナーに人気のAXIS Fontに、プロ版が登場。Webやグラフィックデザインでの活用がさらに進みそうだ。

 タイププロジェクトが12月2日に発表したのは、和文OpenTypeフォントの新製品「AXIS Font ProN」。従来のスタンダード版「AXIS Font Std」をベースに、収録文字数を9354文字から1万5525文字へと大幅に拡張。異体字のほか、ルビ用字形、欧文イタリック、約物・記号などを追加し、78言語に対応した。あわせて、2010年に告示された改定常用漢字の字形にも対応している。

 AXIS Fontは、2001年に雑誌「AXIS」のためにデザインされた専用書体。バイリンガル雑誌である同誌での利用を前提に、和欧混植でも欧文だけでも美しく見えること、見出しから本文まで幅広く使えることを目標に開発された。特に、当時の和文フォントには存在しなかった極細のウルトラライト(UL)がデザイナーに受け、2003年の一般発売以来、印刷物から携帯電話、ゲームソフトまで、幅広く使われている。また、2006年にはモバイルデバイスなどでの利用を想定した長体書体「コンデンス」、超長体書体「コンプレス」も発売された。

 プロ版はスタンダード版と同様、7ウェイト・3種類の字幅がある。価格は、ウェイトあたり2万5000円からで、同社の直販サイトなどで購入できる。2015年春にはfonts.comでWebフォントの提供も始める予定だ。プロジェクトリーダーを務めたタイププロジェクトのタイプデザイナーである両見英世氏は、「名刺の作成で必要な難しい人名漢字なども利用できるようになり、コーポレートフォントとしても活用しやすくなる」と話している。

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